マスク、アルコール消毒液の次はトイレットペーパーが薬局から消えた! 見えないウイルスは国民生活をいたずらに脅かしている。次に襲われる脅威とは?
「お父さん〜会社のそばの薬局でロールティッシュ買ってきてぇ〜」
笑うことなかれ。妻からのSOSコールを受けた本誌記者である。社会部記者が事情を説明する。
「今の国内は脳内パンデミック状態になっている。トイレットペーパーの原材料がマスクに使われるというデマが一気に広がり、買い占め騒動に発展しました」
すでにビニール傘も一部で品薄状態だというが、
「こちらも出荷元の中国から輸入が途切れるという状況がある。加えて、その不足状況を見越した業者が買い占めするため、中小の小売店では入荷できない状況となっているのです」(社会部記者)
スーパーの棚からは中国から廉価に輸入されるにんにく、しょうが、にんじんなどの野菜も消えた。しばらくは値段の高い国産品でしのぐしかないだろう。
しかし、それよりもさらに深刻な問題が潜んでいた。
外信部記者が説明する。
「コロナウイルスの発火点になった武漢は、トヨタ自動車の重要な部品供給場所です。その武漢が機能停止となったことで、トヨタの自動車生産が危ない。コロナ被害が拡大すればするほど産業被害も重症化する。実はトヨタは東京五輪の最大スポンサーです。このまま営業悪化となれば、その補填策として五輪の負担金をカットする動きに出る可能性がある」
経済側面でも東京五輪は風前のともし火か!
厚生労働省のお達しで、テレワークや時差通勤が推奨されるオフィス街は静まり返って、活気が消えた。
「残業代を稼げなくなったサラリーマンは、副業でしのぐしかない。不特定多数と濃厚接触するおそれのある飲み屋街はガラガラです。反対に人気になっているのが、接触の少ないピザなどデリバリー系。時短勤務で身を持て余している会社員は、自転車など身一つで気軽に始められる宅配デリバリー、ウーバーイーツの副業に殺到しています」(社会部記者)
コロナ禍が過ぎ去るのを待つか、商機ありと勝負に出るか。いずれにしても冷静な判断が求められる─。