もう巻けないの!「ノザキのコンビーフ」枕缶のリニューアルを惜しむ声

 1月15日、「ノザキのコンビーフ」の公式ツイッターで「この春、台形の枕缶に入ったコンビーフの販売を終了いたします」と発表された。あのゼンマイのような巻取り鍵が付いたパッケージは春以降、アルミ箔と樹脂フィルムを貼り合わせた新しいものになるという。
 
 これにネット上では、《クルクルできないのは寂しい》《コンビーフ缶はゼンマイを最後まで綺麗に巻き上げるのが楽しみだった》《巻取り鍵は開けづらかったけど、あのレトロ感が好きだった》など、惜しむ声が殺到。フリマサイトでは高額転売する出品者まで現れ、ノザキが公式ツイッターで注意喚起する事態となっている。

「ノザキのコンビーフは川商フーズの前身となる野﨑産業から1948年に瓶詰めとして発売され、その2年後に現在の枕缶のパッケージに刷新されました。88年には丸形の缶詰も発売されましたが台形の枕冠人気が強く、70年以上に渡ってこのデザインで販売されてきましたが、開けづらいという消費者の声や缶製造ラインの老朽化で、新パッケージの採用に踏み切ったといいます」(社会部記者)

 春以降に発売される新パッケージは牛のイラストや台形の形は踏襲されるものの、巻取り鍵はシールタイプのものに変わり、指で簡単に開けられるようになっている。なお、新パッケージにしたことで、現在のものよりも賞味期限が3年から6カ月間伸びるのだという。

「同時に、内容量も現在の100gから20g減らした80gになるそうです。これは、『量が多すぎる』という消費者の声を反映させたものだといいます。今後、川商フーズでは、ノザキのコンビーフだけでなく、『ニューコンミート』『脂肪分50%カットコンビーフ』『ご飯にめちゃいける和風コンビーフ』もパッケージを刷新していくとのことです」(経済ジャーナリスト)

 便利になるのはいいが、やはり少々寂しいものだ。
 
 (小林洋三)

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