ネット通販の利用が増える現代、空き段ボールの処分に悩む人は少なくないだろう。特に、一度に複数の箱が届くと場所を取るうえ、放置すれば虫の発生源にもなりかねない。段ボールを適切に処理することは、生活の衛生面だけでなく、環境保護の観点からも重要だ。
段ボールは「燃えるゴミ」ではなく「資源ゴミ」として処理するのが正しい。主原料が紙や木材であるためリサイクル可能で、再生紙や新たな段ボールの原料として活用される。これは森林資源の保全や温室効果ガス削減にもつながる。一方で、汚れがひどいものや細かく破れた段ボールはリサイクルに適さず、可燃ゴミとして処分される場合が多い。資源として活用するには、きれいな状態で、かつ平らにつぶし、束ねて出すことが求められる。
ただし、そのまま自治体の資源回収に出すだけでは不十分な場合もある。回収作業をスムーズにするためには、段ボールをサイズごとにそろえ、まとめて縛るのがマナーだ。ここで注意したいのは「縛り方」だが、ガムテープやビニールひもを使うと、リサイクル工程で異物混入の原因になる。環境に優しい紙ひもや麻ひもなどの仕様が推奨されている。
とはいえ、現実には「ひもで縛るのが面倒」「段ボールがかさばって置き場所に困る」といった声も多い。そんな悩みを解消するアイテムとして注目を集めているのが「段ボールストッカー」だ。Amazonでは過去1カ月で2000点以上が売れる人気商品となっている。
段ボールストッカーは約8~10枚(最大約3kg)の段ボールをまとめて収納できる仕様で、使い方も簡単だ。使い終わった段ボールを平らにつぶし、ストッカーに差し込むだけ。フレーム型で幅が調整しやすく、さまざまなサイズの段ボールに対応可能だ。段ボールを何枚か重ねた後は、ストッカー上部のフックにひもをかけて準備し、回収日にそのまま縛って出せばOK。ひもを通す際もストッカーが支えになるため、作業が格段に楽になる。
利用者からは「段ボールが倒れないからストレスが減った」「省スペースで玄関横に置ける」「縛る作業がかなり楽になった」など好意的な声が多く、レビュー評価も星5つ中4.5と高い。特に高齢者や一人暮らし世帯では、整理整頓と作業負担の軽減の両面で重宝されているようだ。
段ボールのリサイクルは、家庭でできる身近なエコ活動だ。段ボールストッカーを活用すれば、処理がスムーズで効率的になり、暮らしの中で無理なく環境負荷を減らせるだろう。
(ケン高田)