【実食レビュー】焼きたてのカルビ新作「鬼おろし牛カルビ丼」は脂が苦手な記者でもサッパリとして旨かった!

 ここ数年、国道沿いを中心に“カルビ丼”の専門店が急増しているのをご存じだろうか。吉野家が運営する「かるびのとりこ」や、「やる気グループ」の「韓丼」。そして、業界をリードするのが「焼肉きんぐ」「丸源ラーメン」などを展開する物語コーポレーションが手がける「焼きたてのカルビ」だ。

 この「焼きたてのカルビ」は、2021年8月に1号店をオープン。カルビ丼とユッケジャンスープを専門に、関東・関西・中部を中心に店舗を拡大している。

夏限定の新メニュー登場!

 そんな同チェーンが、期間限定メニューとして「鬼おろし牛カルビ丼」(750円)と「すだち冷麺」(790円)を発売。今回はその小セット(1180円)を実際に食べてみた。

 訪れた店舗は比較的新しく、広々とした駐車場と清潔感ある店内が印象的。入口の券売機で注文し、オープンキッチンで焼かれるカルビを眺めながら待つこと約5分。テーブルに届いた料理からは食欲をそそる香ばしさが漂う。

鬼おろしがカルビを“さっぱり”に変える

 まずは「鬼おろし牛カルビ丼」から。熟成肉を直火で焼き上げているだけあり、口に入れた瞬間に広がる力強い旨味と香ばしさが秀逸。

 赤みがかった特製ダレは、リンゴ、ニンニク、唐辛子など20種の調味料をブレンドしており、パンチのあるカルビの風味にさらにコクと甘辛さを加えて、ご飯が止まらなくなる味に仕上がっている。

 そして、注目は“鬼おろし”。粗くおろした大根はシャキシャキとした食感が心地よく、ゆずポン酢の酸味とも相まって、脂っこさをまったく感じさせない。「もう40代だからカルビの脂はきつい…」という方にも、自信を持ってすすめられる一品だ。

爽やかすぎる「すだち冷麺」

 続いて「すだち冷麺」。徳島県産のすだちを使った酸味の効いたスープが、細麺によく絡む。麺は見た目以上にコシがあり、のどごしも抜群。

 みょうが、カイワレ、大根おろしといった薬味もバランスがよく、すだちの柑橘系の香りと爽やかさが際立つ一杯。暑い夏にぴったりの清涼感ある味わいだ。

地道に成長する「焼きたてのカルビ」

「牛肉を焼いた丼」といえば、かつて急拡大から一気に閉店が続いた「東京チカラめし」が思い起こされるが、「焼きたてのカルビ」は堅実な出店を続けつつ、接客やメニューの質にもこだわっている。

 今回の期間限定メニューからも、その姿勢と将来性が感じられる。夏のエネルギーチャージに、“さっぱりカルビ丼”を体験してみてはいかがだろうか。

(小林洋三)

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