懐かしく思う人も多いだろう。このところスペクトラムが1980年に発表したシングル「F・L・Y」が世界的にバスっているという。
同曲は昨年12月からTikTokでノスタルジックなゲームやアニメを紹介する動画のBGMとして使われ、海外でのサブスク、YouTubeなどの再生回数が急上昇。各種ストリーミングサービスにおける総再生回数が1000万回を突破し、TikTokで当楽曲を使用した動画の総再生回数も8.5億回(2月13日現在)を超えたそうだ。
「2月13日発表のBillboard JAPAN“Japan Songs(US)”(集計期間:2025年1月31日~2025年2月6日)では『F・L・Y』が前週の6位から4位にランクアップ。アメリカ以外ではイギリスと南アフリカでもトップ10入りを果たし、全世界的ブームに拡大しつつあります」(芸能ライター)
スペクトラムは1979年にデビューしてから81年の解散までの2年間で、シングル6枚、アルバム6枚を残したブラス・ロック・バンド。「F・L・Y」は80年に発売されたアルバム「スペクトラム2 OPTICAL SUNRISE」収録曲で、シングルとしても発売された。
「創成期の大手事務所アミューズに所属していたバンドで、キャンディーズのバックバンドMMPのメンバーを中心に結成されました。当時、日本で管楽器を主体としたバンドは珍しく、和製アース・ウィンド&ファイアーとの見方も多かったと思います。『F・L・Y』はサードシングルですが、4枚目のシングル『SUNRISE』はプロレスのスタン・ハンセンの入場曲に使用されたことで有名です。今回のバズりを受けてレコード会社が2月12日、新たに『F・L・Y』のミュージックビデオをYouTubeで公開。コメント欄には英語のコメントも多く、海外人気がうかがえます」(同)
45年前の曲が世界的に脚光を浴びたわけだが、日本のアニメ、ゲームとSNSの組み合わせの爆発力には驚かされる。
(鈴木十朗)