今なら発禁!ヤバ〜イ暴露本「深淵なる世界」(1)桑田真澄「ノータックスで20万」

 ガーシー、立花孝志、松居一代…令和のぶっちゃけトークはユーチューブが主流だが、昭和のアブな〜い話の王道と言えば暴露本。当事者しか知りえない内輪ネタから、トンデモ妄言まで、関係者に与えたダメージはメガトン級! 今なら発禁間違いなしの昭和の紙爆弾の世界をもう一度覗き見すれば‥‥。

 ガタガタいうと書いちゃうゾ! 名誉毀損もどこ吹く風で花盛りだった昭和の「暴露本」。まずは代名詞ともなった江本孟紀(77)の「プロ野球を10倍楽しく見る方法」について、阪神ファンで道頓堀プロレスのリングアナ・マグナム北斗氏は回顧する。

「野球ファンはみんな読んでたよね。『〜を10倍楽しくする方法』という言葉が流行語になった。売れまくって続編の『プロ野球を20倍楽しく見る方法』まで出たくらい。この後、板東英二さんも『プロ野球 これだけ知ったらクビになる』って便乗本出してるのよ。でも振り返ると大した暴露じゃないのよ。マウンドでピッチャーが何をしゃべってるとか、ピッチャーは利き腕じゃない方を使うから行為が下手だとかそんな話ばかり」

「10倍―」では、後楽園球場は問題のある球場とし、両翼のフェンスに90メートルと表示されていたが実際は86メートルしかない。あげくに外野の方が極端に低くなっていて、バッターからすると打ち下ろしになっていると記している。

「『10倍―』は翌年の開幕に間に合うように出してたからね。江本さんって、主に活躍したのは南海と阪神の関西ローカル。この本書いてなかったら、ニッポン放送やフジテレビといった全国区の解説者やれてなかったし、後の参議院選挙も当選しなかったよ。野球選手って不思議と本人が過去の話をしてもランクは下がらない。暴露して会社をクビになったのは『さらば桑田真澄、さらばプロ野球』を書いたカドヤスポーツの中牧昭二さん(68)ぐらいかな」(マグナム氏)

 桑田真澄(56)はアドバイザリー契約をもくろむ「カドヤスポーツ販売促進課長」の中牧氏に、再三“ソープ接待”を求めたという。

 ドラフト前、桑田はプロ入りせず早大進学を表明していたが、巨人の敏腕スカウトと接触していたことや、登板日漏洩疑惑、そして月々の裏金を要求していたことも告発された。中牧氏と交友があったマグナム氏は語気を強める。

「桑田がえげつないのは『ノータックスで20万円』って言い方ね。賢いと言えば賢いんだろうけど、高卒ルーキーやで。中牧さん、あんまり野球の話はしたがらなかったよ。ホンマのことを書いただけやのに。プロレスラーに転向、引退して大仁田厚元議員(67)の秘書になった」

 当時、桑田が付き合っていたのがハワイ出身のモデルのアニータ・カステロ。そのアニータも桑田との関係を綴った暴露本「愛のローテーション」を発売し、同タイトルで艶ビデオにも出演した。

 また元巨人のウォーレン・クロマティ(71)がロバート・ホワイティングと共著で出版した「さらばサムライ野球」の中にも桑田の興味深い記述があった。

 89年、巨人がリーグ優勝した祝勝会で桑田は隅っこで独りぼっち。仕方なく自分で自分にビールをかけるというロンリープレイ。

 裏金、登板日漏洩疑惑に「投げる不動産屋」と報じられ、ナインは明らかに桑田を避けていた。そんな寂しげな桑田にクロマティは歩み寄って肩を組みビールを注いでやったという。

(つづく)

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