中国で相次いだ無差別殺傷事件。社会不安が広がる中、よりいっそう深刻化しているのが経済の悪化だ。11月27日にオンエアされた「情報ライブ ミヤネ屋」(日本テレビ系)が中国の最新事情を解説したのが、そこで取り上げた「彼女代行サービス」が話題を集めている。
番組で取り上げたのは「夜騎」と呼ばれる夜間のサイクリング。一時は20万人もの人々が深夜の大移動を行う“一大イベント”に発展したが、その背景には若者の就職難があると言われ、当局は大規模な抗議活動に発展しないかと警戒を強めているという。その後、紹介したのが深圳で発祥した「地攤女友(ディタンニュイヨウ)」と呼ばれる新サービス。「若い女性が露天を開き、お金を払った男性に『彼女代行サービス』を行う」とのことで、ハグは1元(21円)、キスは10元(210円)、映画鑑賞は15元(315円)といった具合に料金が設定されているとのことで、講談社「現代ビジネス」編集次長の近藤大介氏によれば、「就職先が見つからないという女性が始めたアルバイト。中にはファーウェイのエリート社員並みに稼ぐ女性もいる」とのこと。コメントを求められたキャスターの伊藤聡子氏は「これやっぱり危ないと思うんですよ」と前置きしてこう語った。
「ちょっとね、日本でも新大久保にたくさん女性が立ってたりとか、若い女性がね。やっぱり生活が大変ってなると、最初は家事手伝いくらいはアレかもしれないですけど、性犯罪に巻き込まれる可能性もありますからね」
新宿歌舞伎町の「街娼」と同一視する見解に対して、SNSでは《大久保公園であって、新大久保じゃないよ》《新大久保は韓国アイドルの聖地ですよ》《彼女代行サービスと立ちんぼを一緒にするなよ》といったツッコミが寄せられていた。
「中国のSNSには『地攤女友』の画像が多くアップされており、実際に見てみると、とびきりの美女が路上に『料金表』を置いて、足をとめた男性客とコミュニケーションをとっているのがわかります。その光景はさながら立ちんぼストリート。彼女代行サービスによる収入は大企業ファーフェイの社員と同じくらいとのことでしたが、近藤氏が解説するには、ファーウェイの新入社員の年俸は1500万円から2000万円。それだけの額を稼ぐとなると、やはりハグやキスなどの低料金のソフトサービスだけでは無理で、やはり『性売買』が横行していると見ていいでしょう」(中国事情に詳しいジャーナリスト)
かつての大久保公園がそうだったように、深圳の「地攤女友」が集まるエリアが、観光スポットと化すかもしれない。