今年4-9月の中間決算で営業利益が90%減と大幅減益になった日産自動車。世界で9000人のリストラを発表し、内田誠社長は役員報酬の50%を自主返納することを明かしたが、それでも3億円以上を手にすることから、現場では「いい加減にしろ!」と怒りの声が相次いでいる。
往時は「技術の日産」と呼ばれ、トヨタと並ぶ人気ブランドだったが、近年は魅力的な車種を開発することができず、販売店では「売れる車がない」と恨み節まで飛び出す始末。そんな日産に「救世主」が現れるかもしれない。2007年の初登場以来、世界中で高い人気を誇っている日産のスポーツカー「GT-R」の新型モデル「R36スカイラインGT-R」のイメージCGが発表され、車好きの注目を集めているのだ。
GT-Rは現行のR35型の誕生からすでに17年が経過し、2025年8月をもって生産終了予定になっている。次期型への期待の声は日に日に高まっており、中には自主的に次期モデルを予想するファンも。
そんな中、英国の「アルティザン ビークル デザイン」がSNSを通じて新しいGT-RのイメージCGを公開。R34型を彷彿させる無骨なデザインに、ファンから「めちゃくちゃカッコイイ!」「日産も刺激を受けそう」などと、反響を呼んでいる。
「GT-Rはまさに日産を代表するフラッグシップモデルで、世界中に多くのファンがいる。これまでにも幾度となく新型の登場が予想されていますが、現実にはなっていません。今回の英国デザインのGT-Rはあくまでもカスタムカーで、7000万円という価格では一般人が購入を検討することも難しい。にもかかわらずこれほど反響があるのですから、日産が本腰を入れて開発すれば人気が殺到するはず。スポーツカー受難の時代ですが、たとえプラグインハイブリッドや電気になったとしても、日産からGT-Rが発売されれば、全国から注文が殺到するのは間違いないでしょう」(自動車ライター)
9000人のリストラは衝撃的ではあるが、今後GT-Rを代表とする魅力的な車種が登場するのであれば、かつての日産ファンも戻ってくるかもしれない。
(ケン高田)