三原じゅん子参院議員は大幅値下げ、自民党パーティーに大異変

 9月12日の総裁選の告示を前に、またもや自民党に政治とカネの問題が発覚した。9月2日、毎日新聞が麻生派(志公会)でも政治資金パーティーをめぐって裏金作りが行われていた可能性があると報じたのだ。政治部記者が解説する。

「自民党の衆院議員だった薗浦健太郎氏は、麻生太郎副総裁の側近として知られていましたが、政治資金パーティーの収入約4000万円を過少申告していたことが発覚し、2022年12月に議員辞職。今回、薗浦氏の元公設秘書の証言が明るみになり、派閥からのキックバック約380万円を裏金用の口座で管理していた疑惑が浮上したのです。これまで麻生派の議員は派閥ぐるみの裏金作りを否定し、派閥の存続を主張してきただけに、麻生派のバックアップを受けて総裁選出馬を表明した河野太郎デジタル相は大きなダメージを負うことになるでしょう」

 今年6月にはパーティー券購入者の公開基準などを改める改正政治資金規正法が可決・成立したが、自民党の議員は相変わらず“パーティー三昧”のようで…。永田町関係者が証言する。

「私が知るだけで、8月下旬には参院議員の三原じゅん子氏、衆院議員の鈴木馨祐氏が地元でパーティーを開催。私が参加した三原氏のパーティーには菅義偉前総理が出席し、檀上で挨拶に立つと、コロナ禍で1日100万回以上のワクチン接種を実現させた点を強調。三原氏についても少子化対策への取り組みを評価していました」

 世間の批判をそらすためか、マスコミの目を気にしてか、両者の政治資金パーティーには大きな異変が見られたという。

「これまではパーティー券は1枚2万円でしたが、今回から1万円に値下げされていました。三原氏の後援会の政治資金収支報告書を見ると、22年にはパーティー1回あたり約1500万円の収入があったことがわかります。それが今回は1万円と半額になり、しかも来場者も例年よりかなり少なくなったように感じたので収入減は必至。ただ、来場者に配っていた手土産をやめるなど、支出をうまくおさえている印象。今後、この“1万円パーティー”が自民党内のスタンダードになるかもしれません」(前出・永田町関係者)

 このご時世、政治家の金集めも楽ではないようだ。

(倉田はじめ)

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