その吐き気や腹痛、下痢の原因かも…「水筒派」が気をつけたい“金属中毒”

 連日、暑い日が続く中、熱中症を防ぐためにペットボトルを何本も買うより、水筒を持ち歩いている方も多いだろう。そんな水筒派に気をつけてほしいのが“金属中毒”だ。

 7月19日、厚生労働省食品安全情報の公式Xが《金属製の容器(ヤカンや水筒)にサビや傷があると、酸性の飲み物と反応し、金属が溶け出し、腹痛、吐き気、下痢などを引き起こすことがありますので、金属製の容器に酸性のジュースやスポーツ飲料を長時間保管しないようにしましょう!》と呼びかけた。

 水筒に入れることの多いスポーツドリンクのほか、果汁飲料、乳酸菌飲料、炭酸飲料、コーヒーはいずれも酸性だ。

「金属製の水筒の中に傷が入っていると、その傷の部分に酸性の液体が触れることになり、金属の溶出による中毒を起こすこともあるとか。過去には、水筒に入れたスポーツドリンクを飲んだ子どもが、頭痛やめまいなどを発症したことがあります」とは生活情報誌ライター。

「気をつけるべきポイントは、(1)容器の中にサビや傷がないか確認、(2)研磨剤が入っていないスポンジを使い中性洗剤で洗い、強くこすりすぎない、(3)飲み物は長期保存しないことです」(同)

 もっとも、最近の金属製水筒はフッ素加工やコーティングがしてあるものがほとんど。さらにスポーツドリンク対応の水筒も多い。注意は必要とはいえ、あまり神経質にならなくてもいいようだが、念のため使っている水筒を調べておいたほうがいいだろう。

(鈴木十朗)

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