7月3日から発行が始まった新紙幣。いち早く手に入れるため銀行には多くの人が並ぶなどプチフィーバーも起きているが、一方でトラブルも全国各地で続出しているようだ。
「20年ぶりに刷新された紙幣には、一万円札に渋沢栄一、五千円札に津田梅子、千円札に北里柴三郎の肖像がデザインされ、世界で初めて3次元技術によるホログラムが導入。左右から見ても肖像が追いかけてくるように浮き上がって見えるのが特徴です。ただ、新紙幣に対応するためには新しい券売機を導入しなければならない飲食店も多く、SNSには新紙幣が使えなかったとの報告が相次いでいるんです」(社会部記者)
券売機で新紙幣が使えないのは致し方ないところだが、中には現金の支払いで《新紙幣を使おうとしたら受け取りを拒否された》といった声も見られる。また某人気ラーメン店はXに「『新紙幣なので両替してください』って言われても本物かどうか区別できないから給付金って形でサンプル配ってほしい」と投稿(現在は削除済み)しており、店側も新紙幣の扱いに困惑しているようだ。
「新紙幣を本物と見分けるためには、透かしに光を当てて肖像と菱形模様が浮かび上がるか、3Dホログラムで肖像が左右に動くか、またホログラムを触るとつるつるとしているか。さらには11本の斜線が入った識別マークが一万円は左右の中央に、五千円は上下に、千円は左下と右下にあるかを確認するといった方法があります。ただ、お客さんから預かったお札をじっくり確認するのも難しいですから、新札の使用を断られるといったトラブルは今後もしばらく起きそうです」(フリーライター)
客側も念のため、財布に新旧紙幣を入れておいた方がいいかもしれない。
(小林洋三)