アパレルメーカーのゴールドウインが先ごろ、展開するブランド「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」の一部商品に商品表示の誤りがあったとして自主回収することを発表した。
対象はアウトレット限定で販売されていたパーカー3商品で、防水機能がないにもかかわらず、製品吊札の機能QRコード先ページにて防水性能アイコンを表示していたという。また、キッズ向けのキャップ1商品では、はっ水性がない製品について、WEBストア及び製品吊札の機能QRコード先ページではっ水性機能アイコンを表示。該当製品を購入した場合はカスタマーセンターに問い合わせの上、着払いで返送すれば返金対応すると呼びかけている。
ザ・ノース・フェイスは今年5月にもキッズ向けの5商品ではっ水性がないのにWEBストア・製品吊札の機能QRコード先ページではっ水性機能アイコンを表示していたとして、自主回収を行ったばかり。
短期間で同様の誤表示が続いただけにネット上では品質管理を疑問視する声も寄せられ、その原因として国内で販売されている製品の多くが日本で独自に製造されていることを指摘する声もあるが…。
「ザ・ノース・フェイスは1966年にアメリカで誕生した本格的な登山向けアウトドアブランドですが、94年にゴールドウインが日本における商標権を買い取り、独自のオリジナル商品を製造。現在では国内で販売されているアパレル商品の約9割が日本で企画したものだといいます。そのために本家アメリカではなく、日本独自の商品に問題があるのではないかとの指摘が寄せられているのです。しかし、日本で企画された商品は品質が良いことから、海外のファンからも評価されており、本家をしのぐ人気を得ている。それもあってゴールドウインの2024年3月期の売上高のうちノース・フェイス単体で975億円となり、過去10年で売上がおよそ5倍にまで成長しています。今回はたまたま商品表示の誤りが続いてしまいましたが、決して日本で企画された商品の品質や管理に問題があるわけではありません」(ファッションライター)
これ以上、誤表示が続かなければいいが…。
(小林洋三)