動画クリエイターのHIKAKINが9月21日、自身のYouTubeチャンネルを更新し、発売されたばかりの最新型iPhoneを14台並べ、その機能性や利便さを紹介している。
ヒカキンは「【悲報】iPhone11シリーズ全種類14枚水没!超パワーアップしたカメラ全力レビュー!」と題した動画をアップし、発売したての新型iPhone 11、iPhone 11 Pro、iPhone 11 Pro Maxの各実機を14台揃えてその特徴を説明。各機種のサイズ比較やカラーの変化、そして今機最大の見所とも言える“超広角レンズ”の使い心地などをユーザーの目線になって事細かにレビューした。
「ヒカキンによる新型iPhoneのレビューはもはや秋の恒例イベントにもなりつつありますが、“発売直後のiPhoneレビュー”はすべての動画配信者やガジェットブロガー、さらにはApple製品マニアが一斉に取り入れるテーマであり、その競争は熾烈です。サイズや重さ、カメラの画素数などのデータを淡々と紹介する者や、表面ディスプレイの強度を実際に叩いて確かめる者など、様々な角度から独自のレビューを目指しますが、玄人受けする細かなデータや専門知識とは距離を置き、徹底して使い心地や実際の肌感に焦点を絞るのがヒカキンの巧みな着眼点です。また、SoftBankからの提供を受けられる特権を駆使し、今回のように全14台のiPhoneを並べて風呂の浴槽に投げ込む実験動画を撮ることで圧倒的な個性を演出しています」(テレビ誌ライター)
比較的若い層から好まれるヒカキンの動画では、細かな数字のデータを語るより、14台もの実機を並べた方がウケが良く“YouTube映え”にも繋がる。実際に動画のコメント欄には「HIKAKIN、ついにiPhoneを~枚で数える」「ヒカキンさんち、iPhoneのお店みたい 笑」「iPhoneだけで100万円超えはヤバイ 笑」「心から言います。1台ください」などの声があり、画面を埋め尽くす大量のiPhoneに目を奪われた視聴者が多かったことが窺える。
「“大きさが何センチも変わった”や“カメラの画素数がどれだけ増えた”といった机上の理論ではなく、実際に使ってみて各機種の写りを比較し、肌感としてどれほどの変化が得られるのかを示すことで、他のAppleマニアには出せないような購買欲を視聴者に与えることができています。投稿からわずか2日間で240万回もの再生数を獲得しているのも、HIKAKINの知名度ばかりでなく、そうした他者との差別化や工夫を凝らした結果と言えるでしょう」(テレビ誌ライター)
“好きなことで生きていく”ヒカキンだが、その裏にはクレバーな戦略とニーズの隙間を埋める巧みな術が見え隠れしていたということだ。
(木村慎吾)