暗号資産交換業者のコインチェックは4月17日、俳優の稲垣吾郎とお笑いコンビ・空気階段の鈴木もぐらが出演するテレビCM「コインチェッくん篇」を5月9日から放送することを発表した。
同社公式サイトによると、CMの見どころは「〝大人の事情〟を汲んだ鈴木もぐらさん扮する『コインチェッくん』と稲垣さんのシュールかつコミカルなやりとりをお楽しみください」とのこと。スマートフォンを手に持つ稲垣の肩に覆面を被った鈴木が手をかけているCM画像も公開された。
鈴木といえば、ギャンブル好きの〝クズ芸人〟として有名。2022年5月配信の「空気階段ドキュメンタリーseason1『自腹100万円!クズの恩返し』#5」(ABEMA)では、競馬の生涯戦績は「マイナス4000~5000万円くらい」と告白している。23年2月放送の「踊る!さんま御殿!!」(日本テレビ系)に出演した際は、借金が最大900万円あったが、残り50万円になったことを明かした。
借金は減っているようだが、暗号資産の広告塔としてはいささか縁起が悪い。ギャンブルとまでは言わないが、暗号資産は株と比較して値動きが激しく、一瞬で多額の利益を得ることもあれば、その逆もあり得る。競馬で大負けした鈴木をCMに起用すれば、逆に手を出しにくいと感じる人もいるのではないだろうか。
鈴木だけでなく、稲垣にもリスクがある。
「コインチェックは17年12月から放送したCMでお笑いタレントの出川哲朗を起用しました。CM効果は大きく、コインチェックの利用者は急増。出川のCMで暗号資産取引を始めた人は〝出川組〟と呼ばれたほどです。ところが、同年12月下旬から暗号資産の代表的な通貨であるビットコインなどが急落。その後も暗号資産価格は長く低迷し、直接関係のない出川までが戦犯扱いされることに。稲垣と鈴木のCM放送後、ビットコインなどが暴落すれば、2人への風当たりも強くなるかもしれません」(週刊誌記者)
出川のようにならないか、稲垣と鈴木もハラハラしているかも。
(石田英明)