性加害疑惑で刑事告訴を受けているサッカー日本代表・伊東純也が所属するフランス1部リーグのスタッド・ランスで2試合連続の先発出場。第22節・ホームでの対RCランス(2月18日)で絶妙のクロスを決め、これが一連の問題が報じられて以降、初アシストとなった。
このプレーにクラブの公式Xは「チーム最初のビッグチャンスで最高の結果を示した」と大絶賛。右サイドでボールを持つと得意の縦の「突破」で相手DFの動きを巧みに外し、GKとDFラインの間に鋭く低い弾道のクロスを蹴り込んだ。
試合は1―1の展開で進み、S・ランスはリーグ戦ではここ3試合勝ち星がない状況のため伊東は後半43分、守備固めによる途中交代に。ベンチに下がる際には観客から大きな拍手とともに「イトウ!」コールが巻き起こっていた。
「今回の伊東の疑惑について、フランス国内で問題視する状況は全くありません。『だってクロ(有罪)ではないんだろ?』という考えです」(欧州サッカー担当記者)
反対に日本では伊東の立場は今も微妙だ。
「伊東側は告訴した女性2人に2億円の損害賠償を請求する動きを見せている。これは相手側に告訴を取り下げてほしいという“示談”を求める意思表示と言われていますね。一方、8年間で総額500億円を超える日本サッカー協会のスポンサーの伊東への怒りは収まるどころか燻りまくっている。そもそも伊東が代表戦終了後の夜に外出しなければこの疑惑は起きなかったのですから」(日本代表担当記者)
国内では「伊東問題」の着地点が全く見えてない。
(小田龍司)