2月11日にはアメリカンフットボールの王者を決するスーパーボウルが開催される。もちろんアメリカ人にとって国民的行事なので大きな注目を集めているが、今年のスーパーボウルはまた違った意味でも注目を集めている。アメリカの右派の間で、スーパーボウルにまつわる陰謀論が唱えられているからだ。
「共和党支持の右派が流している陰謀論は、世界的に絶大な人気を誇るあの歌手のテイラー・スウィフトが、スーパーボウルのハーフタイムショーに登場し、大統領選挙でのバイデン支持を表明する。そうアメリカ政府とマスコミが仕掛けている、というものです」(全国紙記者)
するとアメリカ国防相(ペンタゴン)が、2月2日にわざわざこの陰謀論を否定するという一幕も。またこの陰謀論はそれだけでなく、T・スウィフトはスーパーボウルに進出したカンザスシティ・チーフスのトラビス・ケルシー選手と交際していて、
ここでもフェイクが顔を出し、陰謀論には果てがないものだと思わせるが、T・スウィフトは前回の20年の大統領選挙でもバイデンを支持した過去があり、再び敵として現れてはトランプの勝利に大きな障害になりかねないと右派に思わせる辺り、彼女の人気の高さが窺える。
というと遠いアメリカの話のように聞こえるが、T・スウィフトは直前の7日から10日まで日本にいて、東京ドームでコンサートを行う予定なので、果たして11日のスーパーボウルに間に合うのかと、この件で懸念が上がっていた。
「ところが2月2日に、在米日本大使館が、『間に合います』と、Xに異例のコメントを投稿しました。さらには、彼女のヒットアルバムの『スピーク・ナウ』から取って、『自信をもって「スピーク・ナウ」します』とシャレも利かしたということで、多くの“いいね”が集まりました」(同)
さてそのスーバーボウルのチケット、1月末段階でなんと過去最高の平均145万円までの値がついたという人気ぶり。アメフトの試合だけでなく、世界情勢を変えるイベントになるやも知れないという意味でも世界中の注目が集まるだろう。
(猫間滋)