2023年10月後半から500万円台をキープしている仮想通貨(暗号資産)のビットコイン。24年に半減期を迎えると見られ、価格高騰の期待が高まっている。
半減期とは、仮想通貨の新規発行量が半分になること。供給量が減少すれば、希少性が高まるため、コイン価格は上昇する傾向にある。ビットコインの半減期は4年に1度訪れており、前回は2020年5月。次回は24年4〜5月頃と予想されている。
23年8月配信の「MONEY INSIDER」によると、3度目の半減期が訪れた20年5月、ビットコインは約128万円だったが、年末までに約425万円まで上昇。1度目(12年11月)、2度目(16年7月)の半減期も、発生以降、1〜1年半以内に価格は高騰した。
24年に訪れると見られる4度目の半減期でビットコイン価格はどうなるのか。23年9月配信の「コインテレグラフ ジャパン」が、中国の大手仮想通貨企業・カナンの副社長であるデイビス・ホイ氏を直撃して得た情報を公開した。それによると、シンガポールで開催されたホイ氏を含めた複数の仮想通貨関連会社幹部によるディスカッションで、24年のビットコイン価格が10万ドル(約1500万円、1ドル150円換算・以下同)になると予想する意見が多数出たという。
また、23年7月配信の「コインデスク・ジャパン」によると、米国の有名な金融顧問会社であるモルガン・クリーク・キャピタル・マネジメントの創設者兼最高経営責任者(CEO)のマーク・ユスコ氏は、24年の次の半減期とされる28年までにビットコイン価格は30万ドル(約4500万円)と予測したという。
「過去のデータを見ると、ビットコインは半減期を迎えた後に価格が上昇する傾向にあります。だからといって、24年の半減期も同じ動きをするとは限りません。また、価格変動が大きい点にも注意が必要。21年11月に過去最高額の約770万円を記録しましたが、わずか半年ほどで260万円まで下落しました。将来的に見通しは明るいという予測が目立ちますが、あくまでも長期的な視点に立ち、余剰資金で運用すべきです」(マネー誌ライター)
まずは、24年の半減期以降の値動きに注目だ。
(石田英明)