田中麗奈が東出昌大と生々しく交わる/人気女優が獣に変貌「野外濡れ事」大賞(1)

 それはみかんジュースのCMでブレイクした清純派女優が一皮むけた瞬間だった─。田中麗奈が最新映画で魅了したのはインモラルな舟上での交わり。映画史を振り返れば、名だたる女優たちが獣と化して、大胆過ぎる野外情事を披露してきた。テレビでは拝めない禁断の名場面をここに緊急ロードショー!

「私のこと欲しい?」

 川面に浮かぶ小舟の上で船頭の男に微笑みかける女。周囲に人の気配はない。

 女はみずからスカートをたくし上げると、白い太腿が露わに‥‥。人の妻とはわかっていても、船頭は込み上げる欲望にあらがえず、ついに女の上に覆いかぶさると、何度も何度も腰を打ちつけるのだった。

 これは9月1日に公開された「福田村事件」(太秦)のワンシーンだ。今から100年前、関東大震災の直後に「流言」によって引き起こされた虐殺事件を描いた本作。井浦新や永山瑛太、東出昌大ら実力派俳優が集まる中で、大人の色気を振りまいたのが、田中麗奈(43)だ。

 映画評論家の秋本鉄次氏が冒頭の「舟上シーン」を解説する。

「田中が演じるのは、朝鮮の学校に勤めていた教師の夫とともに帰国した妻。夫は心にトラウマを抱えていて、夜の営みを求めてもなかなか応じてくれない。そんな性のストレスを吐き出す相手が、野性味あふれる船頭(東出)。人妻がインテリの夫とは対照的な男に惹かれていくのはよくあるパターンですが、田中は不倫の背徳感を漂わせながら、生々しい濡れ場を演じきっていました」

 私生活では16年に一般男性と結婚して1児をもうけた田中。野外情事の相手が、杏(37)の元夫・東出だっただけに、よりいっそう背徳感を際立たせたのかもしれない。

 秋本氏が続ける。

「今回の『福田村事件』に限らず、過去の野外濡れ場を調べると、水場というシチュエーションが多いことに気づきます。例えば『もどり川』(83年・東宝東和)では、人妻を演じる原田美枝子(64)が歌人との許されぬ恋に溺れ、小舟の上で情熱的な女性上位を披露。大きな胸を揺らしながら悶えてみせました」

 そんな原田は、異才・神代辰巳監督がメガホンを取った79年の「地獄」(東映)で〝水中交接〟を披露していた。川の激流に下半身を沈めてハダカで男と向き合いながら、対面立位でまぐわうと、

「ああ〜、うれしい、うれしい‥‥」

 と恍惚の喘ぎを発するのだ。

「まだ二十歳そこそこの原田が、滝つぼを背景に美しいバストを丸だしにしていたのをよく覚えています。水の揺れと男女の律動が妖艶なハーモニーを奏でて、作品の興奮度をさらに高めているように感じます」(秋本氏)

 芸能評論家の平田昇二氏は、小柳ルミ子(71)がモロ肌をさらした「白蛇抄」(83年・東映)を猛プッシュする。

「清純派だった小柳が、滝の見える山奥で刑事にレイプされそうになったり、お風呂で見事なおわん型のバストを披露したりと体当たりの演技を連発。終盤では、亡き息子のことを思って白い襦袢姿で滝つぼに入り、乳を飲ませようと右の房を搾るシーンは衝撃でした」

 ダークホースに躍り出たのは、報道リポーターから本格脱ぎ女優に転身した丸純子(47)だ。

「丸がヘルパーを演じた『老人の恋 紙の力士』(10年・アルゴピクチャーズ)は高齢者の恋愛がテーマ。主役の高齢女性が頭に描く妄想という設定で、若い男と川で交わる。真っ白でプルプルのバストを揉みしだかれながら、変則体位でイキまくる痴態は必見ものです」(平田氏)

 まさにビッチョビチョの濡れ場で美体を披露したスターたちに賛辞を送りたい。

*「週刊アサヒ芸能」9月21日号掲載

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