岸田首相が「歴史的」と成果を自賛したG7広島サミット。地元開催の国際イベントとあり、ゼレンスキー大統領の緊急訪日を仕込む熱の入れよう。マスコミも連日これを伝えたが、とりわけアツくマイクを握ったのが、首相と同じ広島出身の女子アナだった。(以下は5月22日配信記事より)
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5月19日から3日間にわたって行われたG7広島サミット。初日19日には各国の首脳が広島市の平和記念公園を訪れ、原爆資料館を視察後、慰霊碑に献花を行った。
19日放送のテレビ朝日系情報番組「大下容子!ワイドスクランブル」は、MCの大下容子アナみずから広島に赴き、現地から生中継でリポートしたのだが、カメラマンの動きが遅かったのか、もしくはマイクがオンになっていることに気付かなかったのか、「早く撮って!」という怒声がオンエアされ、視聴者からは困惑の声があがっている。
番組終盤、平和記念公園を後にする車列を背景に、大下アナは「いろんな国の車列が通ってきているような状況です。岸田総理はもう平和公園を離れているものと見られています。ここから今度は海に近いほうに移動しまして、宇品島というところのホテルでワーキングランチ、そして首脳会合へと進むことになっています」と伝え、その後、映像はスタジオに切り替わった。
スタジオでは改めて、原爆資料館訪問後の各国首脳の表情について振り返り、テレビ朝日・コメンテーター室長の名村晃一氏がこの後の討議内容について言及したところでハプニングが起きる。名村氏が「この後、ウクライナ問題。とても重要なウクライナ問題の会合になると思います。ウクライナ問題、午後、話した後に、ひょっとすると…」と述べたとこで、「早く撮って!」という大下アナの音声が響き渡る。
名村氏が「21日も、日曜日にも…」と続けるも、大下アナが「名村さん、すいません。お話し中すいません」と割り込み、「お話し中すいません、こちら平和公園です。首脳のパートナーの方々が慰霊碑の前にそろいまして、これから献花が行われるようです。首脳の配偶者の方々が慰霊碑に向かって献花を行います」と続けた。映像は平和記念公園の中継カメラに切り替わり、慰霊碑の前に立つ4人の女性の後ろ姿を捉えていたが、「早く撮って!」という声のインパクトはかなり大きかったようで、SNSでは《大下アナ、生放送でガチギレしてる》《カメラまわっていない時は鬼上司キャラなのか》といった声とともに、《さすが大下アナ、グッジョブ!》《撮り逃したら中継の意味ないよね》などと称賛のコメントも見られた。
「大下アナは広島出身ということもあって、今回のサミットの中継にはかなり熱が入っていた模様。大下アナが『早く撮って!』と指示したことで、岸田総理夫人が首脳陣のパートナーと献花する様子が紹介できたのも事実。少し声を荒らげてしまったのも無理はありません。とはいえ、大下アナといえば、冷静かつ温和なキャラとして認知されているので、突然の怒声には多くの視聴者が困惑してしまったようです」(メディア誌ライター)
20年に役員待遇のエグゼクティブアナウンサーに昇進しても現場に立ち続ける大下アナ。「ワイドスクランブル」は自身の冠番組だけに、決定的瞬間を逃したくなかったようだ。