7月1日付けの人事で〝役員待遇〟に出世するTBSの安住紳一郎アナウンサー。同局の現役アナが役員待遇となるのは初のことだ。
誰もが認める同局のエースとして活躍し、19年に2階級特進で局次長待遇、20年に現在の「総合編成本部アナウンスセンターエキスパート職(局長待遇)」となった。7月1日より局長待遇から役員待遇へと昇進する。
安住アナは現在、「THE TIME,」(月〜木曜)、「情報7daysニュースキャスター」(土曜)、日曜はラジオ番組「安住紳一郎の日曜天国」(TBSラジオ)と、週6日の生番組を担当。この多忙ぶりを見ても、同局における安住アナの存在感は突出。TBSが役員待遇にしてまでも安住アナを囲いたい気持ちも伝わってくる。
フリーに転身すれば、年収は2億とも3億円とも過去に報じられている。役員待遇となると、年収はどうなるのか。6月13日配信の「デイリー新潮」が、役員報酬は3000万円台後半としながらも、出演などのインセンティブを加え、社長報酬に限りなく近い推定1億円弱になると報じた。
TBSとしては、1億円近く払っても今の活躍を見れば〝お買い得〟。ほかの民放各局でも、安住アナは喉から手が出る存在のはずだ。そんな逸材をみすみす獲得しそこねた放送局があった。
「フジテレビです。19年12月、BS5局で生放送された『鶴瓶&安住の放送局漫遊記』に安住アナが出演し、フジの入社試験に落ちたことを明かしました。安住アナによると、当時のフジの人事部長から自宅の留守番電話に〝今晩中に連絡がほしい〟とメッセージがあったとのこと。安住アナがこの留守録を聞いたのは夜の10時。遅い時間に電話したら失礼だろうと、安住アナは翌朝一番に電話したところ、人事部長は『昨日夜まで待っていたが、電話がなかったので諦めてくれ』と断られたという。安住アナは『私を採れば良かったんじゃないですか』と恨み節を口にしていました。安住アナが夜に電話をかけていれば、また人事部長が翌朝まで待ってくれていたら、フジの安住アナが誕生していたかもしれません。TBSで大活躍し異例の出世を果たした安住アナを見て、フジ関係者は複雑な胸中でしょう」(芸能記者)
逃した魚は大きかった。
(石田英明)