文在寅前大統領に「官邸のテーブルをパクった」疑惑が浮上!尹政権が追及か

 30%台の低さに喘いでいた岸田首相の支持率が、サミット後に50%前後までに回復。日韓関係の歴史的“雪解け”あたりを機に得意とされている外交が効いたようだが、そのお隣・韓国でも、ずっと30%台で下げ止まっていた尹錫悦大統領の支持率がこの1カ月ほどで40%近くまで回復している。

 理由としては、日韓関係回復の外交的成果が国内でも評価され始めたことと、2月に最大野党の「共に民主党」党首に背任容疑で逮捕状が出てから、内部対立が表面化したことなどが挙げられている。

 だが、それまで尹大統領の支持率はジリ貧だったわけで、何か出番でもあると思ったのだろうか、このところ文在寅前大統領がやたらとワル目立ちしているという。

「5月10日は尹大統領の就任1年の日でしたが、この日に文前大統領は共に民主党の李在明代表らと会談し、尹大統領が李代表と会談を行わないことについて、『対話がない』と尹大統領にケチをつけました。ところが文前大統領こそ、国内外で対話を行わないことから付いたあだ名が“意思疎通ができない”という意味の『不通大統領』。その人が今になって何を言うかと、せせら笑われているのです」(外信部記者)

 その文前大統領。退任後はヒゲを生やし、一線を退いた隠居老人のような風情になるものの、今年に入って活動が目立つように。4月には私邸近くに「平山書房」なる書店を開店したのだが、ここがファンミーティングの場のように機能していて、見方によっては何かの準備をしているようにも見えるのだとか。ところが5月5日にSNSで無給ボランティアを募集したところ「やりがい搾取だ」との悪評が立ち、8日には書房がSNSで謝罪に追い込まれた。4月には同氏のドキュメンタリー映画「文在寅です」が公開されているが、こちらもあまりの不入りで逆にそれが話のネタになったほど。

 さらに今後、噴出しそうなのが、青瓦台の物品私物化問題だ。

「尹大統領は、ともすれば密室政治の象徴になりがちな青瓦台から大統領府を移転し、青瓦台を一般開放するという公約を掲げて当選しました。実際、尹氏が大統領になるとすぐに青瓦台が開放されたわけですが、その後方に建つ大統領官邸についてはガラス窓越しに内覧できるのみで、それ以上は公開されていませんでした。すると5月24日、文政権時代の関係者がフェイスブックに投稿した写真がネット民に取り上げられ、『これが官邸公開が遅れた原因じゃないか』と指摘された。なぜかと言えば、文前大統領が私邸で寛ぐ画像に写っているテーブルが、以前官邸にあったものと酷似していたからです」(同)

 報道によれば、文大統領が青瓦台を去った後、公開されるはずの官邸内部は、大統領夫妻が使用していた什器などが残っておらずガラン堂だったという。これでは大統領が暮らす官邸らしさがないという理由で、公開に至らなかったのだとか。ところがその什器が、どうも文前大統領の私邸にありそうだということになった。それを文前大統領が自費で買ったものなら問題はないが、もしそうでなかった場合、官邸の物品がきちんと移管されておらず問題だというわけだ。

「老兵はただ去りゆくのみ」が潔いとされるが、退任後にワル目立ちするのは、ただただみっともない。

(猫間滋)

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