就労できず帰国もNGで炊き出しに行列…外国人ホームレスが急増している!

 近年、大きな社会問題になっている貧困問題。だが、貧困は日本人だけに限った話ではなく、日本在住の外国人にも言えるようだ。しかも、ホームレスになる外国人が続出しているという。

 22年に東京入管の収容施設で自死した50代のイタリア人男性は、収容されるまで東京・福生市のガード下などで生活していたことが報じられた。

「この男性は05年に来日し、当初はグラフィックデザイナーやカメラマンとして活動していました。しかし、メンタル疾患を発症したことで収入が絶たれ、在留資格も失っています。実際、彼のように異国での生活に精神的に病んでしまう外国人は少なくありません」(大手紙社会部記者)

 ネット上には《帰国すればいい》との声も多いが、彼を診察した心療内科医は「母国に身寄りはいないと話していた」と語っている。実際、このケース以外にも、さまざまな理由で帰国できない外国人がいるという。

「しかも、失業などで在留資格を失ってしまうと再就労することができません。また、こうした人たちは生活保護の対象にならないので制度を利用することもできないのです」(前出・社会部記者)

 貧困外国人を支援するボランティア団体は複数あるが、それだけではとても追いつかない状況だという。

「ここ数年、首都圏や関西圏で行われるホームレスへの炊き出しでは、外国人男性が列に並ぶ姿をよく見かけます。入国規制がなくなり、旅行や留学、就労などで再び多くの外国人が来日していますが、一方で路上生活を強いられる外国人が今後さらに増える可能性は決して低くないのです」(前出・記者)

 人道上の観点からはもちろん、治安の悪化も懸念されており、早急な対策が待たれるのである。

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