野球の世界一決定戦「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」1次ラウンドを突破し、3月16日に行われる準々決勝でイタリアと対戦する日本代表・侍ジャパン。一部報道によれば、日本代表が優勝した場合の経済効果は596億円ともいわれている。その経済効果は〝ラーメン店〟にもあらわれていた。
大谷翔平選手(エンゼルス)は3月15日、イタリア戦に向けての前日会見に出席。イタリア代表でエンゼルスのチームメイトであるデビッド・フレッチャー内野手から〝日本の一風堂が美味かった〟と連絡があったことを明かした。一風堂とはもちろん、福岡県発祥の豚骨ラーメン店チェーン「博多一風堂」のことだ。
すると大反響があったようで、3月15日更新の同チェーンのツイッターでは「大変ありがたいことに、オオタニサンフィーバーで広報チーム最大級にドタバタ中です」「いやあ、大谷選手の影響力計り知れない……!」と嬉しい悲鳴。また、「フレッチャー選手ラーメンに胡椒かけたんかな?一風堂にもペッパーミル置くか……!」と、侍ジャパンで流行している胡椒を引くマネの〝ペッパーミル・パフォーマンス〟にかけたツイートも投稿している。
また、ダルビッシュ有投手(パドレス)は3月14日までにインスタグラムのストーリーズを更新。宇田川優希や大勢、湯浅京己、宮城大弥らを連れて、東京・中野のラーメン店「新生家系ラーメン箕輪家」を訪問した様子を公開した。
同店オーナーの実業家・箕輪厚介氏はダルビッシュの訪問に感動。3月13日更新のツイッターで「ダルビッシュさん、箕輪家来てくれた!」とつぶやき、ツーショットの写真を投稿した。ダルビッシュが美味しそうにラーメンを食べる動画も公開している。ダルビッシュ効果は大きく、3月15日の更新では「神様ダルビッシュさんのおかげで通販は売れてます」とツイート。同店は店長の足の手術のため3月いっぱい臨時休業とのことだが、4月からは長蛇の列が予想される。
「今後もWBC選手が飲食店を訪問したことがオープンになれば、一風堂や箕輪家のように盛り上がることは必至です。コロナ禍以降、今も経営が苦しい飲食店は少なくありません。日本経済活性化のためにも、WBCのメンバーに日本の食レポを期待したいところです」(スポーツ紙記者)
大谷とダルビッシュはラーメン店の有能な広報マンでもあった。
(石田英明)