日本の山奥を探索し、ワケありの“秘境人”を取材する情報ドキュメンタリー「ナゼそこ?」(テレビ東京)。2月16日放送回では静岡・山梨の県境の集落に向かう途中、取材班が野良猫に遭遇するシーンが視聴者の関心を集めた。
山道を歩いていると、なぜか「にゃおーん」という猫の鳴き声が。カメラを向けると、そこには痩せこけた1匹の猫がいて、スタッフは「こんな山奥になんで猫いるの?」とコメント。猫は人恋しかったのか、ディレクターに寄り添って、そこからなかなか離れようとしない。「なんかなついている」「人慣れしてますよね」という通り、猫はディレクターの後をついてくる。
これにはスタジオでVTRを見ていたタレントの熊切あさ美も「かわいい〜」と声をあげ、フリーアナウンサーの新井恵理那も「すりすりしてる」と猫の仕草に興味津々の様子だった。
あまりの人懐っこさに「この先に住んでる方の飼ってる猫?」「集落まで案内してくれているのかな?」と疑問を口にしていたディレクターだったが、猫が先導してたどり着いた家は空き家。どうやら集落全体が無人となっているようで、たまたま仕事で集落を訪れていた人に話を聞くと、「最後の人がいなくなって3、4年経つんじゃないですか」とのこと。元住民がたびたび家の様子を確認しに来るという。
気になるのは集落まで案内してくれた野良猫だ。「このまま置いていくのも…」と気がかりで仕方ない様子だったが、「かわいそうだけど仕方ないか」とそのまま置き去りに…。取材班は秘境人を求めて次の場所へと向かった。
猫を置き去りにしたことで、SNSでは《あんな人懐っこい猫が野良猫なわけがない》《あんな山奥に猫を置き去りって…気分悪いわ》《この寒空に…猫が心配で寝られない》《ガリガリの猫ちゃん、どうにかならないか?》などと愛猫家から大ブーイング。中には《これから救出に向かう》といった書き込みも見られた。
「番組のエンディングでも、スタッフを集落へと案内する猫の姿が映し出されていましたが、スタジオでは猫の“その後”に関するコメントは皆無。もしもサンシャイン池崎さんや坂上忍さんら愛猫家タレントがいたら、ちょっと違った展開になっていたかもしれません」(テレビ誌ライター)
番組スタッフが秘境で遭遇した猫は、以前、集落で飼われていた猫だったのだろうか。いずれにしても猫の安否が気がかりでならない。