YouTube上には積極的に動画をアップしている現役医師も多い。その一人が「ドクターハッシー」こと、内科医の橋本将吉医師だ。
自称「医者YouTuber」で「医者と同じ知識が、動画で簡単に身につく!」が彼のチャンネル「からだプラン」のコンセプトだ。胃腸炎を患った時、たまたま橋本医師の動画を発見、以来ファンになったというBさん(40歳)が語る。
「原因不明の下痢が続いて医師から下痢止めを処方されたんですが、飲んだ瞬間に気分が悪くなってしまって。橋本先生いわく、一度体内に入ったバイ菌は水分を摂って体外に出すしかないが、下痢止めはおなかの中に菌を残してしまうからよくない。飲むのなら整腸剤を飲め、と。下痢止めを処方してくれた医師からはそんな説明はまったくなかったので、橋本先生の話には思わず納得しましたね」
さらに「精神医学・心理学をわかりやすく説明する」をテーマにした「精神科医・樺沢紫苑の樺チャンネル」も登録者数11万人超、視聴回数3900万を超える人気チャンネルである。
数年前からうつ傾向にあるCさん(52歳)が、このチャンネルと出会ったのは半年前のこと。
「1年ほど前から何をするのも億劫になり、仕事にも身が入らなくなって、これがうつなのか、と。でも、病院に行くのには抵抗があったんです。そんな時たまたま、ネットで『樺チャンネル』を見つけたんです。うつはある程度の時期までは自然治癒力で治るステージもありますが、肝心の本人はツラくても自分ではストレスを感じていないと思うため、無理して働きすぎる傾向性がある。結果として自然治癒力で治るステージまで戻れないケースが出てきます。病院に行かないでうつを治したい、と言っている時点でもうダメ、という樺沢先生の話を聞き、まさに今の自分がそうなんだろうな、と目からウロコが落ちる思いでした」
この動画を見て、Cさんは病院に足を運ぶことを決めたという。具体的な治療法を示したわけではないのだが、Cさんの背中を押すキッカケとなったのだ。
ちなみに「樺チャンネル」では、アップされた全動画1500本がダウンロード可能なので、興味がある方は試してみるのもいいかもしれない。