12月23日、ツイッターに投稿したツイートのインプレッション(閲覧数)を表示する「View Count」が実装された。これまで自分が投稿したツイートの閲覧数を確認することはできたが、この機能によってすべてのアカウント上で閲覧数が常時表示されることになった。「インプレッション」がトレンド入りするなど大きな議論を呼んでいる。
「23日以降に投稿されたツイートには、『返信』『リツイート』『いいね』『共有』に並んで『インプレッション』が表示されるようになりました。ツイッター社CEOのイーロン・マスク氏は常時表示したことについて、利用者の90%のユーザーはツイートを読んでも、つぶやきや返信、いいねをしないことから、実際には多くの人に閲覧されていることを示す意味で実装したと説明しています」(ネットライター)
ツイッターはマスク氏が買収して以降、広告出稿が大幅に減少している。そのため、いいねやリツイートなどよりも数字の大きい閲覧数を表示することで、広告を呼び込みやすくする狙いもあると見られる。しかし一方、そのユーザーの影響力の大きさが如実に表れてしまうため、利用者によってはマズい事態が起こる可能性があるという。
「インプレッションが表示されることで、閲覧数の少ない投稿を恥ずかしがって削除する人や、閲覧数を伸ばすために過激な投稿をする人が増えるかもしれません。加えて、投稿者の中にはフォロワーを購入している人もいるため、閲覧数があまりにも少ないと人気がないことバレてしまう。インプレッションが表示されるようになってからフォロワー数が多いにもかかわらずアカウント削除が相次いでいるのも、これが原因とみられています」(ITジャーナリスト)
閲覧数表示が投稿内容の良質化につながるのか否か、今後に注目だ。
(小林洋三)