ツイッターの文字数が4000字に!? マスク氏の方針にユーザーは「終わったな…」

 ツイッターがSNSとしての名前は「ツイッター」のままだとしても、実質の中身は「note」になるかもしれない。

「12月11日、ツイッター社CEOのイーロン・マスクが、『Twitterの文字数が280字(全角で140字)から4000字に増えるってのは本当ですか?』というユーザーからの問いに、『Yes』と回答したのです。マスクがそれ以上詳しい事は語っていないので詳細は不明ですが、もしツイッターが4000字まで投稿できるようになれば、それはもうブログのようなもので、もはや『つぶやき』とは言えないでしょう」(経済ジャーナリスト)

 だからネットやSNSの反応も、「ツイッターおわった」「わびさびがない」といった声が。例えばマスクが「自由な言論」を優先、ヘイトのような暴力表現が増えて荒れた場になるのに嫌気が差してツイッターを脱出する人が増えているが、その脱出先として注目を集めているマストドンは500字制限。それでも「500字びっしり書かれると、読むのがしんどいよ」といった指摘が上がっている。140字という制限があったからそれがウケたわけだが、それが4000字ともなればもはやレポートや論文で、確かに表現の工夫がなくなって「わびさびのない」ものになるだろう。

「もしかしたらツイッターにそういった長文機能も付け加えるという意味なのかもしれません。確かにツイッターでは6月から『Write』という機能がテストされていた。タイトルで最大100字、本文で2500字まで入力できるもので、投稿は『ツイート』ではなく『Twitter Notes』と呼ばれるものです」(同)

 だがマスクは11月6日にも〈メモ帳をスクショしたものを投稿するという「愚行」は終わりだ〉とツイートしていたので、ということはツイッターそのものが変更されるものだと読み取れる。メモ帳のスクショとは、長文を投稿したい人が、長文を書いたメモ帳をスクショした画像を投稿することで、長文の投稿の代わりとすること。事実、そういった使い方をするユーザーが多くいたからだ。

 となると競合はマストドンを超えてフェイスブックであったり、日本だとnoteなどとバッティングしてくることが想像される。

 既にネットやSNSでは、ツイッターがツイッターでなくなることの具体的なデメリットが想定されている。ただでさえ長い文章を書きたいユーザーは短いツイートを連投して読みづらくなっていたところに、さらに今後は長文ツイートの連投をするユーザーが現れるだろうことや、要らない商材などのセールスの長文がRTで流れてくるだろうことなども考えられる。

 いずれにせよ、短文SNSの長所が失われるわけで、本末転倒の改悪となりかねない。

(猫間滋)

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