国葬も国民栄誉賞も“数字”じゃない!宮根誠司が橋本五郎氏をあっさり論破

 9月8日、安倍晋三元総理の国葬をめぐって衆院議院運営委員会の閉会中審査が行われ、与野党が論戦を繰り広げた。同日放送の「ミヤネ屋」でも国葬の問題を取り上げ、司会の宮根誠司が、国葬賛成派のコメンテーターを2度にわたって論破。視聴者から称賛の声が寄せられている。 
 
 フリーアナウンサーの吉川美代子氏は安倍元総理が悲劇的な最期を遂げたことに触れて、「ショック、かわいそう、なんで?っていうのが国民全体の感情のうねりだったわけですよね」と分析し、しばらく後になって旧統一教会問題が浮上したと指摘。続けて、「感情的に『安倍さん嫌い』『安倍政治嫌いだ』っていう感情のモヤがすべてにかかっちゃってて、好き嫌いが先行しちゃってる気がして本当に残念」と述べた。
 
 その後、フリーキャスターの伊藤聡子氏が、世論調査で半数以上が「国葬反対」である点に触れて、「国民の意思としてやるなら、6割か7割が賛成じゃないとなかなか理解が得られない」と述べ、すかさず宮根が「国民栄誉賞ってそんなに反対しないですよね」と同調した。

 これに反応した読売新聞特別編集委員の橋本五郎氏は「あれね、国民栄誉賞はハッキリしてるんですよ。数字。たとえば金メダルもらった。それからホームランいっぱい打った」と持論を展開。歌手の故・美空ひばりを例に挙げて、「生前もらってないんですよ。なぜなら歌謡曲、評価いろいろありますから、好きな人と嫌いな人。国民栄誉賞はハッキリ。スポーツの場合はとくにそう。数字がハッキリしているから貰いやすいんですよ」と述べた。
 
 国民栄誉賞には“数字”という選定基準が明確だとする橋本氏に対して、宮根は「いや、だけど、ホームランいっぱい打ったって、何本以上とかじゃないじゃないですか」と反論。「いっぱい打った王さん、長嶋さんもそう。松井秀喜さんと一緒にもらった。本数じゃない。国民の気持ちですよ。ハッキリ言って」とあっさり論破した。
 
 橋本氏は「いやいやいや、そこは国民ってみんながそう思ってるわけじゃないですから」と否定したものの、「国民栄誉賞は数字」と断言したことに、ネット上では《柔道の野村さんは金メダル3個とってももらってないぞ》《長嶋さんより本塁打打ってる選手たくさんいるぞ》《そこまでの暴論で国葬賛成したい理由は何?》といった意見が寄せられていた。
 
 宮根は国民栄誉賞と比較しつつ、「38(賛成)と56(反対)になりますか?と。8割9割くらいOKになりますよ。羽生結弦選手にしても。だから『すごいんですよ』と。『すげえ総理大臣なんですよ』と言ってくれたほうが、『あ、なるほどね』ってなるわけじゃない」と述べて、岸田文雄総理の“まわりくどい説明”に疑問を投げかけていた。

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