テレ朝・玉川徹氏が「PCR検査を増やすべき」主張も、世界的には時代遅れか

 テレビ朝日の玉川徹氏が8月16日、「羽鳥慎一モーニングショー」(同局系)にて、新型コロナウイルスのPCR検査について「国がもっと増やすべき」と主張したが、視聴者の支持はあまり得られていないようだ。

 番組では、会社や保険会社からの要請で検査証明をもらうためだけに発熱外来を訪れる人が多く、それが医療逼迫の一因にもなっていることを報じた。

 玉川氏は「検査が足りないからこうなっている」「いろんな理由で検査が必要だということが現実にある」と検査機関を増やすべきだと主張。政府が企業に、従業員らに検査証明を求めないよう要請したことについては、「そうではなく、政府は十分な検査ができるように(検査機関を)整えることが仕事であって、検査証明を求めないことを要請するのは政府の仕事を放棄している」と力説した。

 さらに「コロナが始まって半年くらいでイギリスは1日100万件くらい検査できるよう、持っていきましたよ。だけど日本はいまだにそれすら達成されてない。2年以上たって。それがおかしい」と続けた。

 玉川氏の意見についてネット上では「検査は税金の無駄遣いではないか」「検査をやりすぎているから医療逼迫を起こしている」「5類に落とせば証明書の必要もなくなるので、まずはそっちだろ」「そのイギリスではもう検査していない」などと、玉川氏の〝検査機関を増設する〟という考えに対して否定的なコメントが目立つ。

 過去の放送でも、検査体制の整備を声高に叫んでいた玉川氏。PCR検査は増やすべきなのか、自重すべきなのか。

「アメリカは外国から航空機で入国する際に義務づけていた陰性証明を撤廃しています。イングランドでは新型コロナ対策の全ての法的規制を撤廃し、無料の大規模検査も4月1日から取りやめています。欧米ではマスク着用義務も撤廃の流れにあり、ほぼ100%の着用率は日本くらいではないでしょうか。玉川氏のPCR検査体制を整えるという考え方の是非はともかく、世界の潮流から遅れていることは確かでしょう」(週刊誌記者)

 玉川氏の考え方が変わる日は来るのであろうか。

(石田英明)

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