テレ朝・玉川徹氏の「電通発言」がBPO審議入りか!? “告発”した団体とは

 朝の情報番組「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)での〝電通発言〟で謹慎中の同局社員・玉川徹氏が、とある団体からニラまれた。

 ケント・ギルバード氏が代表理事、経済評論家の上念司氏が事務局長を務める「放送法遵守を求める新・視聴者の会」が同氏の電通発言を悪質として、放送倫理・番組向上機構(BPO)に申し入れ書を提出するという。上念氏は10月12日配信の「夕刊フジ」でその意向を説明したが、これを受けて13日配信の「Smart FLASH」では、電通発言がBPO案件に発展したと伝えている。

 玉川氏、テレ朝がさらに窮地に追い込まれそうな雰囲気だが、テレビ関係者らの見方は少々異なる。その理由は、告発する「放送法遵守を求める新・視聴者の会」にある。

 同会は上念氏、ギルバード氏といった保守派の論客が名を連ねるが、公式サイトに掲出されている「放送監視レポート」で批判されている番組は「報道ステーション」(テレビ朝日系)、「サンデーモーニング」「報道特集」「news23」(いずれもTBS系)という、リベラル系の番組だ。

「日本テレビ『news zero』といった保守系の番組も監視対象にありますが、リベラル系の番組を特に監視しています。だから、『モーニングショー』の玉川氏の失言は格好の餌食。BPOも同会の姿勢は知っているので、告発したとしてもそれを受理するかどうかは慎重に検討するはずです」(テレビ関係者)

 すぐにBPO案件になるかは不透明というわけだ。

 よくよく考えれば、「放送法遵守を求める新・視聴者の会」の告発を伝えたのは夕刊フジ。産経新聞社の保守系夕刊紙で、同会とは通じる部分があるだろう。

 ただ、同会は公式サイトの「Q&A」で、特定の政治的主張を持っているかについて「本会は特定の政治的主張は持っていません」と否定。「公正な報道姿勢が守られていない限り、その是正を求めてゆくのが本会のあり方です」と説明し、政治的立場はあくまで中立としている。

 13日配信の「NEWSポストセブン」は、玉川氏が「モーニングショー」を降板する意向を固めたと報じた(テレ朝はこれを否定)。同番組の19日放送に本人が出演予定で、進退を発表するか、その発言に注目が集まる。

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