医は仁術か、算術か。お笑いコンビ・ブラックマヨネーズの吉田敬が8月13日に更新したツイッターが物議を醸している。
吉田はツイッターで「【システム】が悪すぎる」と前置きし、「現状、検査機関が検査をすればする程金が貰え、客も陽性になったら金が貰えるから検査に行く。→陽性は増える」とツイートした。
検査は新型コロナウイルスの陽性・陰性を調べるPCR検査と思われる。吉田はPCR検査の〝システムが悪い〟と指摘したが、案の定〝客ではなく患者〟〝医療従事者に失礼〟といったリプライが殺到した。
東京都議会議員のおじま紘平氏は、8月14日更新のツイッターで吉田のツイートを批判。「検査機関はお金がもらえるからではなく患者を救いたいから検査をするのであり、患者はお金がもらえるからでなく症状が辛いから検査に行くのであり【システム】などと揶揄されるべきものではないです」と反論した。
おじま氏のツイートに対して吉田は「勝手になんか言うてはるなぁ。俺のこのツイートのどこに、何を言いたいのか?」と逆に質問。おじま氏は「『現状、検査機関が検査をすればする程金が貰え、客も陽性になったら金が貰えるから検査に行く』という部分に『検査機関はお金がもらえるからではなく患者を救いたいから検査をするのであり、患者はお金がもらえるからでなく症状が辛いから検査に行く』ということが言いたいです」と答えた。
吉田が言う【システム】について両者は平行線を辿った。具体的にどんなシステムが悪いと、吉田は批判しているのだろうか。
「7月29日放送の『グッド!モーニング』(テレビ朝日系)が〝無料PCR検査で商品券〟というニュースを報じました。都内の無料PCR検査場で検査を受けると、商店街で使える500円分の商品券がもらえるとのこと。VTRに登場した女性は検査を9回受け、毎回商品券を受け取ったと告白。検査は3日に1回受けられるとか。このケース以外にも、無料PCRを受けたら1000円分のQUOカードがもらえたなどの投稿がSNS上にあったことも伝えていました。また、検査を行う業者は都からキット代など検査に必要な実費のほか、事務経費として検査1件あたり、3000円が一律に支給されます。事務経費には領収証が必要なく、何に使ったかは明かす必要がありません。500円の商品券を渡したとしても、事務経費は2500円残ります。吉田はこうしたシステムのことを批判したと思います」(週刊誌記者)
無料のPCR検査に使われる費用は税金。有意義に使ってほしいものだ。
(石田英明)