11月22日に全国公開される映画「アナと雪の女王2」のポスタービジュアルが6月4日に公開され、ファンの期待を高めている。前作の「アナと雪の女王」から6年ぶりの続編となる本作では、アメリカ本国で主演のエルサ役とアナ役の声優が続投。日本語吹き替え版でも松たか子と神田沙也加の続投が有力視されている。
ここで気になるのが、人気キャラクター・オラフの声を務めたピエール瀧の代役だ。周知のように瀧被告は3月12日に法律違反の薬物を所持していた容疑で逮捕され、逮捕翌日にはウォルト・ディズニー・ジャパンが、オラフの吹き替え声優を交代すると発表していた。その代役声優については現時点で何のアナウンスもされていないが、誰がなるにせよ、通常の映画出演では有り得ない厳しい条件が課せられる可能性が高いという。映画ライターがささやく。
「俳優と映画会社が交わす出演契約では、契約期間中の法律違反行為についても定められています。オラフの代役声優ではその条項をさらに深く掘り下げ、『薬物には過去も未来も一切関わらない』ことを誓約させられることでしょう。また契約違反があった場合の賠償金についても、『双方で協議する』といった文言で済ませるケースもありますが、今回は具体的に定めている可能性が大。金額そのものを記載しなくても、たとえば『上映中止に伴う損害の一切を弁済する』といった厳しい条件が課せられるかもしれません」
このように契約でガチガチに縛るのも致し方ないだろう。さらに今回に関しては、日本では通常あり得ない条件を求められる可能性もあるというのだ。
「日本では映画会社と所属事務所の信頼関係をもとに、俳優本人の身元確認は省くのが常識。しかし契約社会のアメリカではもっとドライで、俳優側が自分の犯罪歴を自ら開示する必要があります。なにしろ就職に際しても、約70%の会社が“クリミナル・チェック”(犯罪歴の開示)を求めるお国柄ですからね。それゆえオラフの代役声優は、アメリカ本国に対して『犯罪経歴証明書』を提出する必要に迫られるかもしれません。通常なら留学先や勤務先から求められた程度では発行されない書類ですが、今回ばかりはディズニー側も慎重に慎重を期したいはずですから」(前出・映画ライター)
瀧被告の代役になることで、自分の身が真っ白であることを証明できるというのも、なんとも皮肉なものだ。