「おかあさんといっしょ」放送時間変更で専業主婦とワーママのバトル勃発

 人気幼児向け番組「おかあさんといっしょ」のある変化が、世のおかあさんたちの子育て生活に多大な影響を与えることになりそうだ。ネット上では番組をめぐって、働きながら子育てをする“ワーママ”と専業主婦の間でマウントバトルが勃発している。

 発端となったのはNHKが2月9日に発表した2022年度春の番組改定だ。これまで16時20分からの放送であった「おかあさんといっしょ」が18時からの放送に変更されることとなった。これに対してSNS上ではNHKへの不満の声が噴出している。

 番組改定発表の一報を受けた視聴者からは《これまで放送時間帯に夕食の準備してたから、その間子供の注意をテレビに引きつけておくことができたのに、放送時間変わったらご飯作るの無理じゃん。旦那が帰ってくるまでにご飯が作れてちょうどよかったのに…》《NHKは専業母のこと全然考えてないってことですね。新しい16時台の編成はうちの子の年齢じゃ見てくれないし、これからは録画を見せるしか無いのか》《ワーママに合わせてるんだろうけど、最近の世の中の「ワーママへの配慮が当然。専業主婦が合わせればいい」みたいな風潮ちょっと苦手》《18時からじゃ遅いわー、子供が幼稚園の間はパート、そして園帰宅からの怒涛の家事ラッシュの時間にやってたから助かってたのになあ》など、放送時間への不満の書き込みが殺到する事態に。
 
 しかしその不満の声と同じ程、《16時台にご飯作れない人のほうが今どき多いから当然でしょ》《専業よりも大変な兼業を助けてくれるNHKの判断正しい》《16時にご飯作れる家庭は余裕ありそう》《18時になって困るとか言ってるのは専業主婦のマウントだろ》《「母親もフルタイムで働いて受信料払え」ってNHKからのメッセージじゃない?》とワーママたちからのツッコミの声があがり、専業主婦とワーママがにらみ合う事態に発展している。
 
 NHKは放送時間の変更について「保育園児の帰宅時間のピークである時間帯に合わせる」と説明しており、共働き世帯への配慮を優先した判断だと受け取れる。放送時間が変わるだけで子育て世帯の生活が一変してしまうほど、「おかあさんといっしょ」は世の幼児達のキラーコンテンツだということが改めてわかる炎上となった。同番組はこれからも多くの子育て世帯を助けてくれるのだろう。
 
(浜野ふみ)

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