「専業主婦は年収1314万円」明石市長候補の発表に「無茶苦茶すぎる」批判殺到!

 10月16日、兵庫県明石市長選に立候補予定の弁理士・瀬戸麻希氏が自身のTwitterに、「専業主婦の仕事を年収にすると1314万円になる」と投稿した。すでにこのツイートは削除されているが、ネット上では様々な議論を呼んでいる。ネットライターが言う。

「問題となっている瀬戸氏のツイートは、『家事育児代行の時給を1500円だと仮定して、1500×24時間×365日で年収1314万円になります』というもの。瀬戸氏はまた、『専業主婦は、夜勤もありの年中無休のブラックの中で、年収1314万円分の仕事をしてます』と過酷な環境下で仕事をしているとし、『専業主婦叩きはおかしいです』と締めくくったのです」

 この投稿は瞬く間に拡散し、タレントのフィフィも、「専業主婦の労働を時給にすると1,500円で、24時間働いていることになるから、って算出して、私たちは大変なの!ってツイート見た」と反応。ただ、「家事も育児も独りでやって、さらに外で働いている私からしたら、こうした愚痴を何のためにツイートしているのかがわからない」と疑問を呈してもいる。

 ネット上では、実際の専業主婦らも反応した。

《主婦ですが正直そんな大変じゃないです。朝晩はちゃんとやって、昼間はよく昼寝してます。すみません》《専業主婦といっても子供がいるか、いないか、何人いるかによっても全然違う。寝てるあいだも労働時間に含めてるのはさすがに無茶苦茶すぎる》《私も専業主婦だし、卑下するつもりもないけど、年収1000万円以上もらえるほどの仕事はしていない》

「専業主婦の仕事を時給換算するといくらになるかは、時折り議論になりますが、2008年にユーキャンが子供のいる20代〜40代の専業主婦300人に、主婦業の時給はいくらかアンケートを取ったところ、平均で882円という結果になりました。これは14年前の結果ですが、専業主婦は思ったよりも自分の仕事の時給を安く考えているようです。ただ、コメントの中にもあるように、専業主婦といっても人によって環境は異なりますから、時給で計算することに意味があるとは思えません」(フリージャーナリスト)

 瀬戸氏にどんな意図があったのかは不明だが、今回の計算にはやや無理があったようだ。

(小林洋三)

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