生放送中に耳障りな振動音が断続的に響いた直後、謎の「天の声」が聞こえたことで、視聴者の間では放送事故を指摘する声があがっている。
2月4日放送の情報番組「バイキングMORE」(フジテレビ系)で取り上げたのは北京五輪の安全対策。進行役のアナウンサーが、習近平国家主席の「合理的かつ安全で素晴らしい大会を世界に届けるために最善を尽くす」とのコメントを紹介していたところ、「ウィ〜ン」とメールの着信を知らせるようなスマホの振動音が。
それに構わず、男性アナが今度はバッハ会長の「史上初めて夏冬の五輪を開催する都市になる。明日はスポーツの歴史に新たな章を刻む世界のウィンタースポーツの新しい時代の幕開けになる」という声明を読み上げていたのだが、ここでも再び「ウィ〜ン」「ウィ〜ン」と耳障りな音がスタジオに響いていた。
するとその直後、番組進行とはまったく関係のない「はい、はい、気をつけます。はい」との女性の声がスタジオに響いて、MCの坂上忍も「ん?」と首をかしげる素振りを見せた。
「この日は元フィギュアスケート日本代表の村主章枝さんがリモートで出演していました。『気をつけます』という声と状況から、おそらく振動音の原因は村主さん。きっと、マイクの近くにスマホを置いていたことで、マイクが振動音を拾ってそのままスタジオに流れてしまったのでしょう」(テレビ誌ライター)
くしくもこの“放送事故”が起きた際には、「北京スマホ」問題を解説。大会運営側は選手や関係者に「MY2022」と呼ばれる健康管理アプリのダウンロードを事実上義務化し、情報抜き取りを懸念して欧米7カ国から参加した約1000人が使い捨てスマホを使用するとのニュースを取り上げていた。
村主氏はバブル方式の北京五輪で、選手たちが何かと負担を強いられる状況について、「自分たちの競技に集中しなければいけないうえに、そうでないところも気をつけなければいけないというのは、相当、今回のオリンピックに関しては選手の精神力もかなり強さを問われると思うんですね」と語った。
視聴者をザワつかせた振動音にも動揺することなく、適格なコメントで番組に華を添えた村主氏。その精神力はハンパない!?