ステーキチェーンの「いきなり！ステーキ」は12月1日、公式サイトで牛肉仕入れ価格の高騰を受けて主力ステーキメニューを値上げすることを発表した。しかし、これが値上げする当日の発表だったことから、ネット上では疑問の声が殺到している。
「同社によれば、『主要食材である牛肉の仕入価格が過去に例を見ない水準で高騰している』といい、『止むを得ず12月1日より』値上げすることを同日に発表したのです。なお、同社の人気商品である『ワイルドステーキ』は300gが今回の値上げで1419円から1804円と400円近い値上げとなっています」（フードライター）
これにネット上では《これが”いきなり値上げ”というやつか》《値上げを知らずに店に行って驚いた人もいるのでは？ もっと客を大事にしようよ…》《当日値上げでしかもワイルドステーキ1800円って…。もはや近所のレストランの方が安い感すらあるぞ》《閉店ラッシュなのに、こういうところが原因って分からないのかな？》などいった声が相次いでいる。
「現在、牛肉価格が高騰しているのは報道で知っている人も多いでしょうし、『吉野家』や『松屋』も牛丼を値上げしていますから、値上げ自体は仕方ないと思いますが、当日発表では反発の声が出て無理もありません。運営会社のペッパーフードサービスによれば11月15日から店頭では値上げ告知をしていたといいますが、それは個人店や小規模チェーンならまだしも、大手ではいまどき通用しないやり方なのでは？ 『いきなり！ステーキ』はプリペイドサービス『肉マネー』が12月末で使用できなくなることから、アプリや公式サイトで『2021年12月末までにご使用下さい』などと呼びか掛けていますが、申し出期間を来年１月４日から４月３日までとした払い戻し対応について、あまり告知していなかったことから、《返金したくない意思が強すぎる》《説明が不十分では》など批判されていました。同チェーンはここ数年不振にあえいでいますが、こうした対応は客離れを加速させるだけだと思います」（経営コンサルタント）
今回のいきなりの値上げについて、「いきなり！ステーキ広報部」の公式ツイッターは12月１日、「店頭告知含め、お知らせが遅くなりました事を重ねてお詫び申し上げます」と謝罪しているが、お客の目線にもう少し寄り添ってほしいものだ。
（小林洋三）
