エンゼルスGMに「大谷のトレードは?」 地元局がズバリ質問!

 もう、ファンの見どころは大谷翔平選手しか残っていない!?

 7月30日のアスレチックス戦の3回途中、地元BS放送局がチーム関係者へのインタビュー企画で、エンゼルスのゼネラルマネージャーであるペリー・ミナシアン氏にマイクを向けた。

「打って、投げられる選手のトレード話はあったんですか?」

 ミナシアンGMは「ワタシは全てに対してオープンな姿勢でいる」とはぐらかしたが、打って、かつ投げられる選手とは、大谷のこと。なぜ、ここまで突っ込んだ質問をしたかというと、同日がメジャーリーグのトレード期限だったからだ。

「当日の試合前、エンゼルスは左の先発投手であるアンドリュー・ヒーニーをヤンキースに、同じく左投手でベテランのセットアッパー、トニー・ワトソンをSFジャイアンツにトレード放出しました」(在米ライター)

 エンゼルスが交換要員として相手球団に求めたのは、プロスペクト(若手の有望株)。ミナシアンGMが主力投手であるヒーニー、ワトソンを手放した理由は、今季のチーム低迷だ。つまり、来季以降に目を向け、チーム再建に舵を切ったのだ。

「トレードが成立した時点で、エンゼルスは首位・アストロズから11.5ゲーム差も離されています。ワイルドカード争いでも6ゲーム差をつけられている。ペナントレースはまだ60試合も残されているというのに」(同前)

 しかし、今回のトレードを好意的に見る声もあるという。ヒーニーは“エース候補”だった。結果が伴わず、得意のシンカーを多投することで成績を伸ばした時期もあるが、近年はそれを見破られてしまい、新しい投球スタイルを模索していた。環境を変えることで、何かのきっかけを掴むことができるかもしれない。

「エンゼルスは2020年ドラフト1位のリード・デトマーズを先発に抜てきするようです」(同前)

 前半戦でも、チーム功労者のアルバート・プホルスを切った。チームメイトが次々と去っていくことに大谷も寂しさを感じているはすだ。前日の同カードで放った37号アーチは元同僚たちへのはなむけか?

「ミナシアンGMに直球の質問をした放送局によると、米国、南米出身以外の選手でシーズン最多本塁打数は36本。大谷がトップとなりました」(同前)

 来季への準備に舵を切った今、楽しみは大谷だけだ。打って、投げられる選手として活躍しなければ、残り試合は本当に消化試合になってしまうだろう。

(スポーツライター・飯山満)

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