女性蔑視が物議を醸し、綾野剛の株が上がる「女性ファースト」の精神

 俳優・綾野剛が買い物中の姿を4月2日発売の「フライデー」がキャッチした。黒で統一したコーデで、注目を集めていたという。

 同誌がとらえたのは、東京・銀座のファッションビルに入った綾野。ニットとパンツ、コート、そしてマスクまで黒一色のコーデで決めていた。圧倒的なオーラと存在感で、綾野を目撃した人も目が釘付けになったに違いない。

 綾野が黒の服を好むのは知られた話だ。その理由は意外なものだった。2020年11月放送の「1億人の大質問!? 笑ってコラえて!」(日本テレビ系)に綾野は出演。番組の企画で綾野は2人の女子大生の誕生日祝いで、洋服をコーディネートすることになった。女子大生たちの洋服を見て回ろうとしたときのこと。黒のコーデだった綾野に対して、スタッフは今日のファッションのテーマを質問。綾野は大したテーマはないと前置きしつつ、女性の「洋服を選んだりデートさせたりしてもらうとき、あまり男性(のファッション)がゴチャゴチャしていても、女性が魅力的に映らないから。無駄を省いて、ワントーンにそろえているくらいです」と答えた。黒の全身コーデは、女性を引き立てるためでもあったのだ。

 女性のことを第一に考える綾野だが、会話のシーンも例外ではなかった。

「13年2月20日配信の『ビルボード・ジャパン』が伝えています。綾野は同日、法政大学で行われた出演映画『横道世之介』の試写会&トークイベントに出席。男子学生から『女の子と会話が続かないのはどうしたらいいのですか?』と質問された綾野は『その気持ちわかります』と共感し、『会話が続かないのなら黙って隣に座っているのが一番。ただ黙って隣にいるだけでいいんですよ』とアドバイスしたそうです。あえて話しかけず、一歩引いて黙っている。これも〝女性ファースト〟の考え方でしょう。男性がやさしさから黙っていることがわかれば、相手の女性もグッとくるはずです」(芸能記者)

 女性蔑視発言が物議を醸す折から、高く評価される綾野の振る舞い。表舞台では主役級の活躍だが、女性と一緒のときは名脇役を演じているようだ。

(石田英明)

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