お笑い芸人が、本業を邪魔せず、「労働ゼロ」で副収入を得るケースが増えているという。その“おいしい”副業は家賃収入。投資しておけば、タレント活動に精を出している間に毎月チャリンチャリンと入ってくる。収入もスケジュールも不安定なタレントにはもってこいだ。
数多いる財テク芸人のなかでも、“キング”といえるのはキャイ~ン・天野ひろゆきだろう。
「天野の場合は、東京都内に投資用の不動産を持っています。マンションを2戸保有しており、1戸は他人に貸して、もう1戸に自分と家族が住んでいます。彼の損をしない資産運用は、芸能人仲間にも好評で、彼の教えを受けようと、TV局では多くのタレントが天野の控室前に列をなしているという噂が立ったほどです」(芸能ライター)
家賃収入で生活していることをテレビや雑誌で告白しているのは、ピン芸人のコウメ太夫。10年以上前、白塗り・着物姿の太夫に扮して、「チッキショー!」と叫ぶ一発ネタで一世を風靡したコウメだったが、今はテレビタレントとして失速中。結婚・離婚を経験した現在は、12歳の息子を育てるシングルファザーだが、ブレイク真っ最中にアパートを1棟購入していた。その6部屋分の36万円から、ローンと諸経費を差っ引いた25万円が、毎月コンスタントにコウメの懐に入るという。
「コウメと対照的に、現在売れっ子の三四郎・小宮浩信も将来は安泰。もともと彼は成城学園出身のおぼっちゃまで、祖父母が土地を所有していて、経営するマンションを将来的には継ぐ予定だとか。今はまだ家賃収入などはありませんが、そのマンションの一室に住んでいるので、家賃はかからない。テレビ出演が減っても痛くも痒くもないでしょう」(同前)
あまり知られていなのが、劇団ひとりの運用術。妻でタレントの大沢あかねが今春、第3子を出産予定だが、ひとりはかねてから財テクに深い関心を寄せており、すでに不動産業界にも参入。賃貸マンションの大家になっている。
副業は芸人に欠かせないが、運用までできるのは希少。小宮のように、芸人として波に乗っているうちに着手しておけば、コウメのように食うに困らない未来が待っているかもしれない。
(北村ともこ)