「ガン消し」が高く売れると聞いても、ピンとこない人もいるだろう。特定の世代にウケた玩具だからだ。ただ、該当する世代でなくとも「キン肉マン消しゴム」や「スーパーカー消しゴム」といえば、ガシャポンの玩具だとわかるはず。昭和末期から一世を風靡した「SD(スーパーディフォルメ)ガンダム」をかたどったゴム製人形が「ガン消し」と呼ばれる代物だ。
「他の消しゴム玩具と比べて、まだ新しい『ガン消し』は残存現物数も多く、3カ月間のヤフオクで落札された商品数は『スーパーカー』の約30倍。なのに、平均価格は2232円とあまり値崩れしないのが特徴。『スーパーカー』が1667円ですから、いかに『ガン消し』が高値かわかります」(モノ雑誌ライター)
この落札価格引き上げの原因の一つがレア物だ。パート3の「フルアーマーナイトガンダム」1体が18万円超の値をつけた。もう一つの原因は大量出品。なんと1万個の「ガン消し」、重量にして約200キロのセットが出品され、最終的に51万円を超える価格で落札されたことがあるという。
「『ガン消し』がド真ん中なのは30代後半から40代前半の働き盛りで、ネット通販に頼りがちな世代。しかも、レア物の一点出品よりも、大量出品のほうが高値落札の傾向にあります。捨ててしまった思い出の品をイチからヤフオクで買い集めていると思われます」(前出・モノ雑誌ライター)
巣立った子供が「ガン消し」を我が家に残していたならまとめて売るべし!