「流行語」にノミネート!ぼる塾・あんりが“ブスいじり”されなかった理由

 今年の「現代用語の基礎知識選 ユーキャン 新語・流行語大賞」に、お笑い界からぺこぱの「時を戻そう」、「フワちゃん」、ぼる塾・田辺智加の「まぁねぇ〜」がノミネートされた。まだ発展途上の身であるぼる塾は、「女芸人No.1決定戦 THE W 2020」決勝戦にも初進出を決めている(12月14日に生放送)。

 ぼる塾とは、きりやはるか、あんり、田辺、酒寄希望(育児休暇中)の女性カルテット。センターのあんりのツッコミは漫才だけではなくバラエティ番組でも冴えわたり、先輩芸人を前にしても物怖じしない物言いがセールスポイント。あんりのアシストがあって、田辺の「まぁねぇ〜」が成立するパワーフレーズだ。

 あんりの特徴は、芸人になるべくしてなったといえる容貌。所属する吉本興業が運営するタレント養成スクールのNSCに通っていたころ、講師から「ブスを無駄にするな」とアドバイスされている。

「なんと彼女はNSCに入るまで、容姿でイジられたことがなかったそうです。幼いころから今と変わらずふくよかで、細い目、小さな鼻は上を向いていました。が、お父さんは元暴走族で、お母さんは元レディース。2人の兄も地元で有名なヤンキーだったので、あんりをバカにする者がいなかったのです」(エンタメ誌ライター)

 東京・江戸川区出身。本人がSNSでアップしている幼少期の写真に写る実父は、リーゼントの名残りと口ヒゲ。一見すると、ズバリその筋の人だ。あんりが芸人になるまでいじめと無縁でいられたのは、この黄金ファミリーのおかげ。NSC講師から「ブス」とストレートに言われたのは、生まれて初めてだったという。

「かつて家族でドライブをしていたとき、あおり運転をされたことがありました。金髪でガラの悪い男性が運転席の窓をドンドン叩いてきたので、お父さんは外に出ました。しばらくして戻ってくると、平然。振り返るとTシャツがボロボロになった集団が…。お父さんは暴力はいけないと思い、Tシャツをつかんで振り回したそうです」(前出・エンタメ誌ライター)

 現在は、トラック運転手のあんりパパ。子ども3人は立派に巣立ち、“かわいい娘”は明石家さんまやくりぃむしちゅー、爆笑問題やネプチューンほか、並み居る大先輩と互角にトークできるまでになった。「新語・流行語大賞」ノミネートに続き、「THE W」でも爪痕を残せば、コワモテパパもニヤニヤが止まらないか。

(北村ともこ)

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