元日本代表GK南雄太、伝説の“投げ入れゴール”の真相をついに明かした

 3月17日放送の「ジャンクSPORTS」(フジテレビ系)に元サッカー日本代表のゴールキーパー・南雄太が出演。サッカーファンの間で伝説として語り継がれている“伝説のゴール”について、真相を明かした。

 それは2004年のサンフレッチェ広島戦で飛び出したもの。ゴールを防ぐのがキーパーの役割だが、この日の南は、あろうことか自陣にオウンゴールを決めてしまった。それも、自ら豪快にボールを投げ入れるという、まさかのシーンが展開された。

「相手のクロスをキャッチした南は、前方の味方選手にボールを投げようとするのですが、投げる先が見当たらなかったのか何度かスローをやめます。やや時間を置いた後ようやく投げるのですが、ボールはなぜか後ろに飛んでいき、そのままスルスルと自陣ゴールへ。スタジアム全体が『いったい何が起きたの』という空気に包まれました」(スポーツ紙記者)

 南はなぜ、こんなミスを冒してしまったのか? サッカーファンなら誰もが知りたい真相を本人は番組でこう明かしている。

「投げようと思ったら相手の選手が走ってくるのが見えたんで、途中で投げるのをやめようと思った。そうしたらボールがフワッと手から離れたんで、まずいと思って返したら(右手が体に)バシって当たった」

 投げるのを急にやめようとしたが止まらず、さらに手が体に当たってボールの方向が変わってしまったようだ。前代未聞の恥ずかしい場面となったが、南は「多分、(味方選手は)見ていないんですよ。(ボールを)俺が捕ったのでみんなは背中を向けていたので」と明かす。さらに「3年ぐらいは本当にもうネタにもできなかった」とダメージの大きさを語っている。

「南は高校生の頃に頭角を現し、注目された選手でした。1999年のワールドユースでは正GKとして準優勝に貢献しています。未来の日本代表ゴールキーパーとして期待されていました。ところがその後は伸び悩み、04年のこのオウンゴールで日本サッカー界全体に『南は日本代表としては終わった選手』という認識ができてしまった。彼の人生を変えたプレーと言っていいでしょう」(サッカーライター)

 2001年に代表候補に選ばれて以降、南が青いユニフォームに袖を通すことはなくなった。そして2009年には10年にわたってプレーした柏レイソルから戦力外通告を受ける。その後、J2のロアッソ熊本を経て、横浜FCでいまもプレーを続けている。

 南の言う「ネタにもできなかった」というのは本当だったのだ。

スポーツ