トイレットペーパーの次は便器不足!?新型コロナで悲鳴を上げる建設業界

 新型コロナウイルス感染拡大の影響により、中国で作っている部品の供給が途絶え、“便器”が納品できない状況となっているという。間もなく引き渡しの物件で、トイレだけが設置できていないものも出てきているそうで、代替品を探すが国内ではすでに在庫がほとんどない状況だといい、建設業界はパニックに陥ってる。

「国内大手のトイレメーカーでは、便器本体は国内の工場で生産しているところも多いのですが、便座や細かい部品などは中国の工場に生産を任せているところがほとんど。そのため、新型コロナの影響で部品の輸入が出来ない状況になっているんです」(社会部記者)

 これにネット上では、《中国シフトした結果がこれですか。もはや日本国内では製造する設備もないのではないか》《今からでも中国シフトは見直すべき》《建設関係の仕事してるけど、トイレの部品は本当に入って来ない。納期の延期どころか受注停止レベル》など、厳しい指摘と戸惑いの声が相次いでいる。

「便器は中国からまったく部品が入らず、また国内の在庫も枯渇しつつあることから、建設関係やリフォーム関係を名乗るツイッターアカウントが『トイレは故障させないように使って』と呼びかける事態にまで発展しています。もちろん、日本のメーカーが部品の製造を中国に頼っているのは便器だけではありませんから、今後は様々なものの在庫が底をつきパニックになる可能性も十分あります」(経済ジャーナリスト)

 それにしても、トイレットペーパーどころか便器の確保すら難しくなるとは、想像だにしなかった状況だ。

(小林洋三)

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