1月31日に「マクドナルド秋葉原昭和通り店」が22年の歴史に幕を下ろし閉店したのだが、その2軒となりにある「バーガーキング 秋葉原昭和通り店」が同店へ向けたメッセージ付きの垂れ幕を店頭に貼り出し、その内容が話題となった。
その垂れ幕には、横書きでこう書かれていた。
「私たちの2軒隣のマクドナルドさんが今日で最終日を迎えます。
たがいに良きライバルとして、アキバを愛する仲間として
ちかくにいたからこそ、私たちも頑張ることができました。マクドナルドさん
のいないこれからを思うと寂しさでいっぱいです。どうかみなさん、
勝手なお願いですが、今日は彼のところに行ってください。ずっと背中を追い続けた
チャレンジャーの私たちから、スマイルを込めて。お疲れさまでした」
「『22年間たくさんのハッピーをありがとう』と題して掲載された上記文章は、一見するとライバルにはなむけの言葉を贈ったもののようにも見えるのですが、文章の1文字目を縦読みすると”私たちの勝チ”となっていることが発覚し、大きな波紋を広げています」(ネットライター)
これにネット上では、《素直に気持ち悪い。鳥肌立ったわ》《秋葉原以外ではマックにコテンパンにされてるのにな。正直ダサいと思う》《相手を挑発しながら縦読みでは賛辞を贈るっていう逆パターンなら評価されたんだろうけど》《海外ではライバル社を貶めるような広告はよくあるみたいだけど、日本人には受け入れ難いだろ》など厳しい意見が相次いだ。
「ネットの声にもあるように、アメリカではファーストフードチェーンのシェア2位のマクドナルドと3位のバーガーキングはお互いを攻撃するような広告を出しあっており、ある種の名物みたいなものになっていますが、やはり日本ではなじみにくいですよね。なお、バーガーキングの担当者は『news every.』(日本テレビ系)の取材に対し、縦読みが“私たちの勝チ”となったのは『偶然です』とコメントを出していますが、改行の仕方や『近く』だけをわざわざひらがなにするのも不自然ですし、意図して制作されたことは間違いないと思いますが…」(飲食業界関係者)
いずれにせよ、イメージがマイナスになるようであれば失敗策だったということだろう。
(小林洋三)