CDが一般に普及したのが80年代後半。それ以前、音楽を聴くといえば、レコードだった。だが、レコードプレーヤーを持っているのは一部のマニアだけ。我が家の物置にあるレコードは無用の長物である。
「現在もレコードの音質のほうを好む人もいます。特にジャズの愛好家は、レコードを重宝する人が多いです」(音楽ライター)
確かにヤフオクをのぞいてみると、中古レコードの取引で目立つのはジャズ。例えば、50枚まとめて出品された時は、あっという間に19万円まで高騰した。
しかし、残念ながら我が家にジャズのレコードは存在しない。ジャズ以外で高値をつけるレコードをヤフオクで探してみると‥‥。
早逝した香港の歌手、ダニー・チェンが1枚23万円。邦楽では梅木マリの1962年のシングルレコードが14万円の値をつけている。いずれもマニアック。希少価値がゆえに高値をつけている。
ごく一般的な家庭にあるレコードは売れないのか。
「CDにはない大きなジャケットが好きという愛好家もいます。そうした人はジャケットに巻かれたオビにまで、こだわりを持つことも」(音楽ライター)
ヤフオクではレコードのオビだけでも売られている。ローリング・ストーンズやビートルズのオビが19枚でなんと、5万6000円になったこともあるのだ。
物置のレコードにオビが付いているかどうか、さっそくチェックしなくては!