10月25日、日本マクドナルドの社員が、3000万円を着服したとして業務上横領の罪で逮捕された。同社の口座からは今年1月から数十回にわたって約7億円の不正な引き出しが確認されており、社員はその件に関しても関与を認める供述をしているという。
「日本マクドナルドの当座預金口座から3000万円の小切手を振り出して銀行で換金し、自分の口座に入れていました。警視庁の調べによれば、社員は『FX 投資に使った。借金があった』などと供述しているといいます」(社会部記者)
7億円がFXによって泡と消えている可能性もあることからネット上では驚きの声が上がっているが、《マックほどの大企業が管理・監査機能弱すぎじゃない?》と被害者のマクドナルドにも批判的な意見があがっており、《ハンバーガー636万個分が消し飛んだ》《今度は社内に異物が混入していたのか》という痛烈な皮肉も飛び交っている。
「マクドナルドは、14年にチキンナゲットの期限切れ問題が発生し、その翌年には同じナゲットに異物混入問騒動が勃発。この影響もあり、15年には300億円を超える過去最悪の赤字を記録していました。しかし、そこからサラ・カサノバ代表取締役社長(現・会長)が食の安全を徹底的に訴える改革を断行し、新商品のヒットなどもあって業績はV字回復を遂げ、ようやく信頼も回復していました。しかし、今年5月には『ローストビーフ』と表示して販売した商品が実際には成型肉を使用していたことが景品表示法違反に当たるとして、消費者庁から課徴金を命じられており、さらに今回の内部のゴタゴタというマイナス面が続いており、再び雲行きが怪しくなっている状況です」(経済ジャーナリスト)
これ以上、問題が起きなければいいが…。
(小林洋三)