「可憐なおばあちゃま」八千草薫さんの訃報に寄せられた悲しみの声

 10月24日、女優の八千草薫さんがすい臓がんのため88歳で死去した。

 八千草さんは2017年春に乳がんが発見され闘病。2018年1月にはすい臓がんで全摘手術を受けた。病を伏せて仕事を続けたが、抗がん剤治療と定期検診中の19年2月に肝臓転移が発覚。これを機に病名を公表。療養に専念するため、今年4月にスタートした放送中の昼ドラ「やすらぎの刻〜道」(テレビ朝日系)のヒロイン役を降板している。
 
 亡くなるおよそ2時間前の24日午前6時頃には、検診のため病室に訪れた看護師に「変わったことは特にないわ」などと穏やかに話していたという。その後しばらくして容態が急変。7時45分に息を引き取った。
 
「ネット上には『上品で優しいおばあちゃまといえば八千草さんだった。心よりお悔やみ申しあげます』『八千草薫という芸名も谷口瞳という本名も可憐でぴったり。大好きでした』『「白夜行」で綾瀬はるかの義母を演じていたのが忘れられない。優しそうだけれど芯は強そうで。どうかゆっくり休んでください』といったお悔やみの言葉とともに“大好き”という言葉があふれています。これだけ老若男女を問わず人気の高い女優は八千草さん以外にいないでしょう」(女性誌記者)

 宝塚歌劇団の娘役として絶大なる人気を得て、それ以降も当時の人気を維持したまま70年余りの女優人生の幕を閉じた八千草さん。彼女が天に召された今、上品なおばあちゃまを演じられる女優は見当たらない。

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