北九州市小倉南区のマクドナルド店内で痛ましい事件が起きたのは12月14日夜。店に入ってきた男が中学生2人を刃物のようなもので刺し、女子生徒1人が亡くなった。逃走した犯人の男は身長170センチくらいで、体型はガッチリ型。耳にかかるほどの茶髪だったという。12月17日現在、犯人逮捕にいたっていない。
16日、TBS系情報番組「ひるおび」がこの刺殺事件を取り上げたのだが、現場からの中継映像に驚きの声があがっている。
スタジオでは改めて事件の概要を説明。事件現場となった「マクドナルド322徳力店」は北九州モノレールの徳力公団前駅のすぐそばにあり、被害者2人は塾帰りに立ち寄ったこと、警察は「男が強い殺意を持っていた」とみて捜査していることを伝えた。コメンテーターでフリーアナウンサーの三雲孝江は「誰もが『もしかしたら自分だったかもしれない』と、ご近所の方は思っていると思うんですよね。いまだに捕まっていないというのは恐ろしくてたまらない」とコメント。その後、映像は中継先の現場カメラに切り替わる。
現場となったマクドナルドの前でマイクを持つ女性リポーターは、「こちらの店舗は国道に面してまして、国道322号が目の前を走っています」とリポート。さらにマクドナルドは事件後、営業をとりやめており、カメラは窓にブラインドが下ろされている様子をうつしていた。女性リポーターはマクドナルドの出口を指して、「2人を刺した男はこちらから北側の方向に向かって逃げたということなんですが、北側7キロほど行きますと小倉駅になります。そしてモノレールですと、徳力公団前駅という駅になるんですが…」と述べて、逃走ルートには10台の防犯カメラがあると説明し、「警察では周辺の聞きこみ、防犯カメラの映像を解析して今も逃走している犯人の行方を追っています」と伝えていたのだが…。この間、カメラの前を通る人はほぼ皆無だったこともあり、ネット上では、《誰も歩いてないのヤバくないか》《ゴーストタウンになってる》《一人の凶行で北九州がゴーストタウン化》といった指摘が見られた。
「中継はおよそ7分間におよびましたが、飲食店が建ち並ぶ国道沿いにもかかわらず、カメラの前を通り過ぎたのは男性1人だけでした。モノレールの駅のすぐそばでありながら、やはり人通りの少なさが目立つ中継となりました。16日、市内では小中学校に通う学生のうち、約4200人が不安から学校を欠席したと報じられました。三雲さんが、『恐ろしくてたまらない』と言っていたように、犯人が捕まっていない状況で、子を持つ家庭が外を出歩くのは危険という判断をくだしたということでしょう。事件前にどれだけ人通りがあったかは不明ですが、通行人が映らない殺風景な中継が、事件の異常性を際立たせる形となりました」(メディア誌ライター)
地域住民の安心、安全のためにも、一日も早い犯人確保を願うばかりだ。