「※助けて下さい」Xユーザーの訴えに「誤発注商法」の疑い!その後の驚きの顛末とは

「ヤバい! ケタひとつ間違えて発注してた…」

 飲食店やスーパー店員などによる悲痛な叫びをSNSで目にしたことがあるという人も多いだろう。商品を発注する際にケタを間違えてしまい、店に大量の商品が届き、「安くするので買って下さい」とSNSで訴えるという例のケースだ。

 中には最初から消費者の親切心を当てにしているような場合もあり、「誤発注商法」と呼ばれ問題視されている。

 11月30日、X上に投稿されたのは「※助けて下さい」という書き込みだった。

「船橋市のケーキ屋です。生クリームを51本発注予定が、発注ミスで、51ケース(612本)届いてしまいました。とても使い切れる量ではなく、小さなお店のため、この量の生クリームのロスが出てしまうと、経営的にかなり厳しくなります。お近くの方、助けて頂けないでしょうか」

 投稿主は1リットルの生クリームを1本300円で譲りたいといい、「同業の方、複数本お引き取り頂けるようでしたら、配送も対応させて頂きます。遠方の方、拡散にご協力頂けますと幸いです」と訴えている。

 この投稿にXユーザーから「また誤発注商法か!いい加減にしてほしい」「店舗名を言わないのはなぜなのか。ウソなのでは?」「急に10倍以上の発注が来たら、取引業者だって確認するだろ」などという声が相次いだのだ。また一部業界関係者からは「まずこれ生クリームでなくてコンパウンドクリーム。プロは間違えない」という指摘も寄せられている。

 一方で写真にあった「明治ラフォルテ1000ml」は、店頭で1本1300円前後することから、「300円ならむしろ良心的」という声も上がっている。

 投稿主はその後、「厳しいご意見も含め、本当にたくさんの方からご連絡を頂きましたので、ツイートを削除させて頂きました」と報告。誤発注した半分ほどは業者が引き取ったことを明かし、その上で「ご不快な思いをさせてしまった皆様、誠に申し訳ございませんでした」と謝罪した。

 どうやら今回のケースは真実だったようだが、この手の「買って下さい」アピールは、まず間違いなく誤発注商法を指摘されるのがオチ。なんとか商品をさばきたい気持ちは理解できないわけではないが、人の善意を当てにするだけに、投稿には十分な注意が必要といえるだろう。

(ケン高田)

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