テレビ朝日の篠塚浩社長が10月29日の定例会見で「前のクールの視聴率を上回る好調なスタート」と合格点をつけたのは10月スタートの情報番組「有働タイムズ」。フリーアナウンサーの有働由美子をMCに迎え、政治からスポーツ、若者の流行まで幅広いジャンルをカバーし、好評を博している。これに危機感を募らせているのがフジテレビだ。局の関係者が明かすには…。
「日曜は宮根誠司さんがMCを務める22時スタートの『Mr.サンデー』が安定した視聴率をキープしていましたが、『有働タイムズ』が15分拡大して22時15分までの放送となったことで、あおりを受ける形に…。特に『Mr.サンデー』が始まる時間帯には『羽鳥慎一 モーニングショー』でおなじみの気象予報士、片岡信和さんがピアノを演奏しながら『弾き語り天気』を披露。これが女性視聴者に好評で、日曜夜の視聴習慣として定着しつつあります」
好調な裏番組のプレッシャーゆえか、11月3日放送の「Mr.サンデー」では、“らしからぬ”ミスを連発したというのだ。
「番組の冒頭で、新たに台風が発生するというニュースを読み上げた際、『沖縄の先島諸島』と言うべきところを、『沖縄の尖閣諸島』と誤読してしまいました。すぐさま藤本万梨乃アナが『先島諸島です』と訂正しましたが、SNSでは《宮根大丈夫か?》《尖閣諸島って言った?》などと多くの視聴者が驚きのコメントを発信していました」(メディア誌ライター)
番組の途中では日本シリーズ第6戦の速報を伝えた。DeNAがソフトバンクを11対2でくだし、26年ぶりの日本一に輝いたのだが、宮根はこうコメントした。
「今日、11対2ですよ。ソフトバンクは本当ね、投打が本当に噛み合いましたよね」
なお、この日の試合でソフトバンク投手陣は押し出しの四死球を含む11失点。打撃陣は、柳田悠岐のホームランによる2得点のみにおさえこまれた。ここでもSNSでは《噛み合ったのは横浜やろ》《福岡のファンを煽ってるのか?》《嫌味にしては秀逸すぎるだろ》などとツッコミが殺到していた。
ベテランの人気司会者としてはあり得ないミスを連発した宮根だが、裏番組の猛追に気負うことなく、平常運転で番組進行を務めてほしい。